5月の訪日外客 2カ月連続10万人超 コロナ前比94.7%減

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、5月の訪日外客は14万7,000人だった。新型コロナウイルス禍前の2019年5月比で94.7%減だったが、2カ月連続で10万人を超えた。観光需要が世界的には回復へ向かいつつある中、日本への訪日外客が低水準にとどまっているのは、政府が観光目的の入国制限を敷いて来たことが主要因だ。
ただ、今後は少しずつ回復軌道に入ってくることが見込まれる。政府は重い腰を上げ、6月10日から約2年ぶりに外国人観光客の受け入れを再開したからだ。とはいえ、当面は添乗員付きツアー客を対象としているほか、入国者数の上限規制もあり、本格回復の時期は不透明だ。