森鴎外『渋江抽斎』自筆原稿を発見 推敲の跡

森鴎外記念館(所在地:東京都文京区)は7月14日、文豪、森鴎外(1862〜1923年)の晩年の伝記作品『渋江抽斎』の自筆原稿の一部が見つかったと発表した。
同作品は弘前藩の侍医、考証学者の伝記で、見つかったのは新聞連載(全119回)の49回と50回の原稿。冒頭に「森林太郎」と本名が書かれ、49回は鉛筆で迷いなく書かれている。これに対し、50回は加筆、修正し、推敲を加えた墨の文字が多く残っていた。