順天堂大 iPS心筋シート移植を遠隔地で初実施 

順天堂大学は9月12日、iPS細胞からつくった心筋細胞からなるシートを重症の心不全患者に移植する臨床試験(治験)を実施したと発表した。この結果、心筋シートを遠隔地に輸送して問題なく移植できることを確認できたという。
この心筋シートは阪大発スタートアップのクオリプス(所在地:東京都中央区)が大阪府内の施設でつくり、順天堂大に新幹線などで輸送した。
治験を主導する大阪大学以外で実施したのは初めて。研究チームによると経過は順調で、まもなく退院予定という。今後は九州大学などで数例移植して有効性や安全性を調べる。2025年頃の実用化を目指す。