奈良・平城京跡で聖武天皇即位時の「大嘗祭」の木簡出土

奈良文化財研究所は3月19日、奈良・平城京の一等地、「左京三条一坊ニ坪」の土坑(穴)から1,000点を超える木簡が出土し、「大嘗(だいじょう)分」と書かれた木簡3点が見つかったと発表した。大嘗と記された木簡が出土したのは初めて。これは神亀元(724)年11月23日、聖武天皇が即位した際の代替わり式「大嘗祭」関連とみられる。
木簡にはわらを編んだ苫や炭といった物資名や、差し出し元の郡名が記されていた。地域が分かる木簡の約7割が備中国(岡山県)だったが、他にも周防国(山口県)や安房国(千葉県)からの荷札もあった。「養老七年」(723年)や「神亀元年」(724年)の年号が記された木簡もあった。

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