韓国国会(定数300)は12月7日夜の本会議で、野党6党が提出した尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の弾劾訴追案の採決に臨んだ。直前までは与党内の一部が同調すると見込み、可決、成立が有力視されていたが、保守系与党「国民の力」の議員の大半が議場から堆積したため、訴追案は不成立となった。これにより、尹氏の大統領職は継続する。
尹氏が同日午前、国民向けに発表した談話で、戒厳令宣布を謝罪し、「法的、政治的な責任問題を回避しません」との、任期途中での辞任を示唆したことを受け、与党は訴追案への反対で結束した。ただ、野党は11日にも臨時国会を開いて改めて、弾劾訴追案を採決する構えで混乱は続きそうだ。