米航空宇宙局(NASA])は12月5日、米国が主導する有人月探査「アルテミス計画」について、月探査用の宇宙船「オリオン」による月付近の有人飛行を2025年9月から2026年4月に、月南極地域への有人着陸を2026年9月から2027年半ばに、それぞれ延期すると発表した。これは2022年12月にNASAが行った、月と地球の間を往復させる試験に成功した無人のオリアンの課題を踏まえたもの。地球の大気圏突入時に想定を超える高温となったため、原因究明と対策を進めており、スケジュールを遅らせることにした。
アルテミス計画には日本も参加し、日米は今年4月、日本人飛行士2人が月面に降り立つことで合意している。