韓国国会(定数300)12月14日の本会議で、3日夜に戒厳令を宣布した尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対して野党6党が提出した2回目の弾劾訴追案を可決した。保守系与党、国民の力(108議席)から少なくとも12人が賛成に回ったとみられる。この結果、前政権時、滞っていた日韓関係の改善を主導した尹氏は、任期を約2年半残して職務停止となった。これに伴い、韓悳洙(ハン・ドクス)首相が大統領代行となった。
180日以内に憲法裁判所で弾劾審判が行われる。尹氏が罷免されれば60日以内に大統領選挙が実施される。大統領の弾劾訴追案の可決は、2004年3月の盧武鉉(ノ・ムヒョン)、2016年12月の朴槿恵(パク・クネ)両大統領以来、3人目。