慶応大や名古屋大発ベンチャー企業、Craif(クライフ)などのチームは、尿に含まれる微小物質・マイクロRNAのデータをAI(人工知能)で解析することで、膵臓(すいぞう)がんを高い精度で検出できたとする研究成果を国際医学誌に発表した。
患者からの尿かどうかを伏せて検証させると、77.8%の確率でがんを見つけることができ、がんではない人を正しく判定する確率は95.7%だった。
マイクロRNAは遺伝物質の断片で、がん細胞があると種類や濃度が変わる。研究チームは、膵臓がん患者と健康な人計462人の尿から抽出したマイクロRNAの違いをAIに学習・解析させた。