大阪高裁 アスベスト被害遺族の損害賠償訴訟 国に賠償命令 2025年4月20日アジア-社会つなぐfujishima 大阪高裁で4月17日、勤務先の工場でアスベスト(石綿)を扱い、じん肺を発症したとして、元労働者の遺族が国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決があった。判決は「除斥期間」の経過を理由に原告側の請求を退けた一審、大阪地裁判決を取り消し、国に賠償を命じた。 今回の訴訟の主な争点は、不法行為から20年で賠償を求める権利がなくなる除斥期間の起算点だった。判決は起算点について、行政から健康被害を認める決定を受けた時とし、国の運用とは異なる判断を示した。