「健康寿命延ばす」世界の専門家らが議論 万博フォーラム

人の介助・介護を必要とせず、心身ともに健康的な生活を送れる「健康寿命」を延ばす方策について、国内外の研究者や行政、製薬企業関係者らが話し合うフォーラムが5月15日、大阪・関西万博で開かれた。近年、世界的な医療課題となっている呼吸器疾患の「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」をテーマに議論が交わされた。
COPDは、生活習慣病が原因で肺や気道に炎症が起き、次第に呼吸困難になる病気で、世界の死因で4番目に多い。高齢者に多く、対策が急務となっている。会場ではドイツや英国の研究者らが発症リスクの高い人を重点的に検査したり、迅速な治療で入院や死亡を抑えたりする先進例を紹介。早期診断のために蓄積したデータを活用する重要性などを盛り込んだ共同宣言を世界に向けて発信した。

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