富山大 奈良・櫻井茶臼山古墳出土の鏡 表面に研磨剤の粒子

富山大学の研究グループが行った奈良県桜井市の桜井茶臼山古墳の調査で出土した鏡の表面にある微細な窪みに、赤い粒子状の物質が詰まっていることが分かった。この物質についてグループは、鏡面を磨く研磨剤として使われた可能性があるとみて、古代の鏡のあ使い方の解明につながる貴重な資料だとしている。
同グループは3世紀に築造されたとみられる桜井茶臼山古墳から出土した380余の鏡の破片を詳しく調べた。成分の分析から、物質は当時、色を付ける顔料として使われていた「ベンガラ」と呼ばれる物質と推定されるという。

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