米国ニューヨーク市で11月4日行われた市長選で、急進左派の民主党候補ゾーラン・マムダニ氏(34)が初当選した。民主党はニュージャージ州、バージニア州の東部2州の知事選でも勝利を収め、共和党のトランプ政権への批判票を取り込んだ。
今回ニューヨーク市長選で当選したマムダニ氏は、ニューヨーク州下院議員で市長選まではほぼ無名の政治家だった。アフリカ・ウガンダ生まれのインド系で、2026年1月に就任する。同市初のイスラム教徒の市長となる。
自称「民主社会主義者」のマムダニ氏は、大企業や富裕層への増税を財源に①家賃の値上げ凍結②公共バスの無料化③保育費の軽減ーーなどの公約を前面に打ち出し、草の根運動を展開。SNSを駆使して公約を分かりやすく発信し、若者を中心に支持を広げた。