「火垂るの墓」「平成狸合戦ぽんぽこ」「おもひでぽろぽろ」などで知られる、日本を代表するアニメーション監督、高畑勲(1935〜2018年)さんの自宅の書斎から、1960年ごろ、東映動画入社直後に執筆された未発表シナリオや創作メモ約130枚分が新たに見つかった。
この中には古典「酒呑童子」をモチーフにしたシナリオや、宮沢賢治の「貝の火」を基にしたプロットが含まれる。専門家は、高畑アニメーション作品の晩年のテーマがすでに織り込まれた大きな発見だと評価している。
高畑氏の主な作品には「じゃりん子チエ」「アルプスの少女ハイジ」をはじめとするテレビシリーズ作品、「かぐや姫の物語」などがある。