月別アーカイブ: 2017年10月

タイ政府 日本の介護事業モデル導入へ 根付くか「日本型」

タイ政府 日本の介護事業モデル導入へ 根付くか「日本型」

高齢化が進む東南アジア諸国。そんな地域でいま耳目を集めているのが「日本型」介護だ。中でもタイ政府が日本の介護事業モデルの導入に乗り出した。
バンコク郊外の高齢者向けのデイケアセンターでは、日本の国際協力機構(JICA)が介護プランの作成などを指導。介護事業者の海外進出を促し、”おもてなし”の精神をベースにした日本型介護の輸出を目指す日本政府も支援を進める。
ただ、現状では国民意識や感情の違いもあって、民間企業の事業者らが介護に関わる「日本型」がなかなか広がらないという。これはタイに、家族や地域がお年寄りの世話をすべきだという旧来の意識が根強くあるからだ。
また、「介護」そのものに対する意識や認識の違いもある。タイでは一般的に寝たきりの人の世話するのが「介護」とされる。しかし、日本式介護の取り組みをみて、福祉関係のボランティアらは「一人ひとりに合わせてきめ細かなケアプランをつくる日本型の介護は、利用者に喜ばれていることは事実」と証言している。
果たしてタイに日本型介護が浸透、根付くのか?現実問題として家族や地域の力だけでは極めて限界があるだけに、要介護者に寄り添い、地道に作業を積み重ねていく日本型介護の精神を目のあたりに示し、根付かせていくしかないのかもしれない。

坂本龍馬 剣術大会で対戦の桂小五郎に敗れる 新史料

坂本龍馬 剣術大会で対戦の桂小五郎に敗れる 新史料

前橋市の群馬県立文書館などによると、1857(安政4)年3月1日、江戸・鍛冶橋の土佐藩上屋敷で催された剣術大会で、坂本龍馬と桂小五郎(後の木戸孝允)が対戦し、2対3で龍馬が敗れたと記録する史料が、同館に保管されていることが分かった。
今回の史料は前橋藩領だった上州・中箱田村(現 群馬県渋川市北橘町箱田)で名主を務め、医院も営んだ「根井家」に伝わり、1994年に寄託されたもの。
折り畳んだ縦約16㌢、横約1㍍の和紙で、冒頭に「安政四三月朔日 松平土佐守上屋敷二而御覧」と記載。龍馬らに加え、著名な剣客だった斎藤弥九郎(2代目)や石川孫六、海保帆平ら計43人が一対一で戦った22試合の結果を、毛筆で縦書きに記している。

ニコン 中国デジカメ工場閉鎖 固定費100億円削減見込む

ニコン 中国デジカメ工場閉鎖 固定費100億円削減見込む

ニコンは10月30日、稼動率が低下している中国江蘇省無錫市のデジタルカメラ工場の操業を停止・閉鎖すると発表した。同工場で生産していたコンパクトデジカメや交換レンズなどは、外注やタイの自社工場に振り分ける。
閉鎖するのは2002年3月に設立した工場で、従業員は2285人で、2016年の総生産実績は計175万台だった。一時費用として今期は70億円を計上する見通し。操業停止に伴う固定費削減効果は累計で100億円を見込む。

オウケイウェイブ 海外ICOプラットフォーム事業会社に出資

オウケイウェイブ 海外ICOプラットフォーム事業会社に出資

Q&Aサイト「OKWAVE」を運営するオウケイウェイブ(本社:東京都渋谷区)は、仮想通貨関連事業を行う同社海外子会社OKfinc LTD(本社:マレーシア連邦特区ラブアン)を通じて、シンガポールでICO(Initial Coin Offering)プラットフォーム事業会社を起業するWowoo Pte(本社:シンガポール)に出資する。
同社が事業推進のコア技術と位置付けているテクノロジーの一つ、ブロックチェーン技術を軸に注目が高まるICO分野で事業機会の創出を目的とするもの。

オートバックス タイにグループ8店舗目オープン

オートバックス タイにグループ8店舗目オープン

オートバックスセブン(東京都江東区)のタイの現地子会社、SIAM AUTOBACS Co.,Ltd.は10月27日、タイに「オートバックスワチャラポン店」を新規オープンした。
同グループは2000年6月、タイに1号店をオープン。同店舗はタイ国内で8店舗目となる。今回オープンした同店はバンコクの北、バンケーン区の近年人口が増加している新興住宅エリアで、敷地内にはスーパーマーケットや飲食店、子供向けの遊戯施設のある大型ショッピングモールがある。
敷地面積は180平方㍍、売場面積は39平方㍍。タイヤ、エンジンオイル、バッテリーなどのメンテナンス商品の取り扱いを中心とした小規模小商圏型店舗で、約500アイテムを品揃えしている。また、購入した商品をその場で取り付け・交換を行うピットは3台設置している。

卑弥呼の外交をテーマに講演・討論会 纏向学フォーラム

卑弥呼の外交をテーマに講演・討論会 纏向学フォーラム

邪馬台国の有力候補地、奈良県桜井市の纏向(まきむく)遺跡を調査、研究する同市纏向学研究センターのフォーラム(桜井市主催)が10月29日、東京都千代田区のよみうりホールで開かれた。
今回は邪馬台国の女王・卑弥呼の外交をテーマに講演と4人の討論会が行われ、参加した考古学ファンら約600人が聴き入っていた。大阪大学の福永伸哉教授や俳優で考古学研究者の苅谷俊介さんら4人が、卑弥呼を補佐したとされる「男弟」が外交で果たした役割や、中国の歴史書「魏志倭人伝」に魏から卑弥呼に贈られたとして記された鏡や刀の行方などについて、それぞれ講演した。
その後、寺沢薫・同センター所長の進行で4人が討論。「魏への朝貢は大きな賭けで、国際情勢の転機に乗じて決断した卑弥呼は、傑出した指導者だった」などと活発な意見が交わされた。

日立産業制御 海外の交通渋滞緩和へシステム支援

日立産業制御 海外の交通渋滞緩和へシステム支援

日立産業制御ソリューションズ(東京本社:東京都台東区)は、交通流シミュレーションシステム「TRAFFICSS(トラフィックス)」の右側通行版を10月27日から日本と中国および東南アジアで同時発売した。
同社は海外の道路施策支援を行っている国内の建設コンサルタントやゼネコンおよび中国や東南アジアの道路施策立案関係者を中心にこのシステムを拡販し、今後2年間の20システム、受託業務80サイトの受注を目指す。

ANA・ベトナム航空提携1周年でコードシェアなど拡大

ANA・ベトナム航空提携1周年でコードシェアなど拡大

ANAはベトナム航空との提携開始から1年を経過し、さらなる提携強化を目指しコードシェア、マイレージ積算対象を拡大する。両社は現在、日本ーベトナム間の国際便で28便、ベトナム国内便で8便、日本国内便で41便コードシェアを展開している。
10月29日からハノイーシェリムアップ、シェリムアップーホーチミンシティのコードシェアを新たに開始する。このほか10月1日から12月31日の期間に、日本ーベトナム間をANAもしくはベトナム航空のビジネスクラスを利用する顧客へボーナスマイルキャンペーン(+2000マイル)を始めている。さらにキャンペーン期間中にANAマイレージクラブ会員がベトナム航空の国内コードシェア路線を利用した場合にもボーナスマイル(+100%)を付与する。

スターティア 日中間を高速に接続する国際通信サービス開始

スターティア 日中間を高速に接続する国際通信サービス開始

スターティア(本社:東京都新宿区)の完全子会社、上海恩達典雅信息系統有限公司(上海スターティア、本社:中国・上海市)は、日本と中国のAWS等クラウド環境を高速かつ安全に利用できる国際通信サービス「Global Gateway for AWS」を接続開始した。
Global Gateway for AWSは、上海スターティアと中国大手通信会社(中国電信・中国聯合・中国移動)の有力代理店、上海●●信息科技有限公司との間で業務提携し、共同で展開する。

正倉院展始まる 初出展10件含む58件を展示 奈良国立博物館

正倉院展始まる 初出展10件含む58件を展示 奈良国立博物館

奈良時代の聖武天皇ゆかりの宝物を公開する「第69回正倉院展」が、10月28日から奈良国立博物館で始まった。11月13日まで。
初日は大勢の人たちが訪れ、開館前からおよそ1000人が列をつくった。今回は初出展の10件を含む58件が展示されている。
「緑瑠璃十二曲長坏」は、濃い緑色のガラスの盃(さかづき)で、緩やかな曲面に植物の文様やウサギの姿が施され、異国情緒を感じさせる。また、初公開の「伎楽面 迦楼羅」は、寺の儀式などで行われた仮面舞踊劇「伎楽」の面。「迦楼羅」は空想上の鳥を期限とする仏教の守護神という。