月別アーカイブ: 2018年2月

奈良・斑鳩町の春日古墳内部に石室 素粒子で透視

奈良・斑鳩町の春日古墳内部に石室 素粒子で透視

奈良県立橿原考古学研究所などは2月27日、「ミューオン」と呼ばれる素粒子を使って内部を透視する最新の調査によって、奈良県斑鳩町の春日古墳の中心部に石室とみられる空洞があることが初めて確認できたと発表した。
データの解析から空洞の大きさは幅およそ1.8㍍、高さおよそ2㍍、長さおよそ6.1㍍ほどと推定され、要人を埋葬した石室とみられるという。
春日古墳は形状などから「古墳」とされてきたが、発掘調査が行われたことはなく、内部の構造については分かっていなかった。また同古墳は、豪華な副葬品が発掘され、大きな話題となった藤ノ木古墳の近くにあり、過去に盗掘に遭った形跡がみられないことから、埋葬された当時の状態が残されている可能性があるとして注目されている。

“笑い”をビジネスに「わろてんか」クランクアップ!

“笑い”をビジネスに「わろてんか」クランクアップ!

NHK大阪放送局が制作する連続テレビ小説「わろてんか」の収録が終わり、ヒロイン「てん」を演じた葵わかなさんが、2017年5月からの10カ月間を振り返った。わろてんかは、大阪を舞台に日本で初めて”笑い”をビジネスにした女性を描いたドラマ。
2月27日、スタジオに「クランクアップです!」の声が響くと、葵さんに濱田岳さんら共演者たちが次々に花束を贈った。葵さんは涙ぐみながら「楽しいようで苦しいようで楽しい、本当に濃い10カ月でした。自分が大きく変わり、撮影が始まる前より笑うようになりました」などと話した。わろてんかの最終回は3月31日に放送される予定。

エーザイ セント・プラス社と開発の保険「認知症のささえ」販売

エーザイ セント・プラス社と開発の保険「認知症のささえ」販売

エーザイ(本社:東京都文京区)はセント・プラス少額短期保険(本社:東京都中央区、以下、セント・プラス社)と、認知症診断一時金保険「認知症のささえ」を共同開発し2月26日、セント・プラス社から販売開始した。
同保険では、被保険者が40歳から90歳までであれば要介護認定を受けた後でも、告知のみで申し込むことができ、器質性認知症に初めて診断されるなどの所定の条件下で、診断一時金を受け取ることができる。
厚生労働省によると、認知症の罹患者数は2012年に462万人だったが、2025年には高齢者の5人に1人の約700万人まで増加すると予測されている。

三菱電機 韓国でエレベーターの新工場稼働開始

三菱電機 韓国でエレベーターの新工場稼働開始

三菱電機は韓国の仁川経済自由区域に建設していたMitsubishi Elevator Korea Co.,Ltd.(所在地:ソウル特別市、韓国三菱エレベーター、以下、KMEC)のエレベーター新工場を3月1日に稼働開始する。
新工場にはR&Dセンターを新設し、開発・検証機能を強化するとともに、生産能力を現在の2.5倍となる4000台に拡大し、グローバル事業展開の加速と、韓国市場での規模拡大を図る。敷地面積は1万8220平方㍍、総建築面積は1万9070平方㍍。投資額は約330億ウォン(約35億円)。稼働時の工場人員は約120名。付属施設はエレベーター試験塔(高さ95㍍)、据付・保守研修センター。
韓国の新設昇降機市場は2017年度約2万6000台と予測され、中小規模向けの低層ビルの需要の堅調さとリニューアル需要の漸増により、今後も安定した需要が見込まれている。

レンゴー 子会社のトライウォール社の第2工場竣工

レンゴー 子会社トライウォール社の第2工場竣工

レンゴー(本社:大阪市北区)の連結子会社トライウォール社(本社:香港)は、同社の子会社トライウォール・パッケージング(タイ)社(以下、TWPT社、所在地タイラヨーン県)で建設を進めていた第2工場が、このほど竣工した。
TWPT社は、重量物段ボールおよび一般段ボールのシート、ケースを製造・販売しているが、業容の拡大に伴い生産体制の拡充が急務となっていた。今回の第2工場の竣工により、製造設備を充実させるとともに倉庫スペースも拡張した。

三菱自 インドネシアへ電動車10台寄贈 普及へ共同研究

三菱自 インドネシアへ電動車10台寄贈 普及へ共同研究

三菱自動車は2月26日、インドネシアにおける電動車の普及に関する共同研究のため、同国に電動車10台(プラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」8台、EV「i-MiEV(アイミーブ)」2台)と、急速充電器4台を寄贈した。
今回の寄贈は、2017年12月に発表したインドネシア政府との覚書に基づくもので、これらは必要なインフラ整備の調査を目的とした同国の工業省や研究機関との共同研究で使用される。

NICT シンガポール-日本間で8K多重ライブ配信 世界初

NICT シンガポール-日本間で8K多重ライブ配信 世界初

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)総合テストベッド研究開発推進センターと産学官53組織は、それぞれ技術や人材、機材を持ち寄り実現した実証実験において、北海道札幌市で2月上旬に開催された”さっぽろ雪まつり”および、シンガポールとの国際連携による同国からの超高精細8K非圧縮ライブ映像を用いて、複数の国際回線を使った映像の多重配信に世界で初めて成功した。
これは送信時に複製した映像データを、複数の回線で同時配信することで、物理回線断時でも途切れることなく、8K映像ライブ配信を行えることを実証するもの。

豊田通商G オーダーメード型リハビリ施設を開設

豊田通商G オーダーメード型リハビリ施設を開設

豊田通商グループの介護ヘルスケア事業会社、豊通オールライフは2月26日、オーダーメード型リハビリ施設「AViC THE PHYSIO STUDIO(エービック ザ・フィジオ・スタジオ、以下、AViC)」を開設し、リハビリ事業に参入した。
AViCでは、科学的根拠に基づくリハビリ理論と最先端のリハビリ機器・用具を活用したトレーニングメニューにより、ひとり一人のリハビリを全面的にサポートする。
日本では脳卒中などの脳血管疾患や整形疾患などの後遺症に対するリハビリの需要が急拡大している。ところが、医療・介護保険で実施するリハビリでは日数・時間・回数・方法などに制限があるため、満足なリハビリが受けられない「リハビリ難民」が多数存在している。

グアテマラ密林の下に古代マヤ文明の巨大都市の遺跡発見

グアテマラ密林の下に古代マヤ文明の巨大都市の遺跡発見

グアテマラ北部の密林で、古代マヤ文明の建造物6万個以上に上る巨大都市の遺構が見つかった。科学誌「ナショナル・ジオグラフィック」が報じた。これは調査チームが最先端の機材を使って遺跡探索に成功したもの。
使われたのは遺跡探索に大きな威力を発揮する革新的な技術、レーダーによる光学走査技術「LiDAR」。これにより、デジタルフォーマットの写真から森林群を取り除き、空からの撮影で鬱蒼とした密林下にある物体を検知することが可能になったという。その結果、同チームは実際には密林下にある宮殿、家屋、道路、テラス、さらには複雑な灌漑システムなどを含む巨大な古代都市遺跡を発見した。
今回の発見でマヤの人口は、これまで考えられていた500万人よりははるかに多い1000万~1500万人だったと想定されるという。

シャープ ベトナムGECからメガソーラー建設を受注

シャープ ベトナムGECからメガソーラー建設を受注

シャープ(本社:大阪府堺市)は、Thanh Thanh Cong Group(以下、TTCグループ)傘下のGia Lai Electricity Jount Stock Company(以下、GEC社)から、ベトナムにおける太陽光発電所(メガソーラー)の建設を受注した。発電所はベトナム北中部のトゥアティエン・フエ省に建設する。
約48MW-dcの大規模出力で、年間予測発電容量は約6万1570MWh/年となり、ベトナムの一般家庭の年間消費電力量で換算すると、約3万2628世帯分に相当する。2018年2月に着工し、9月に完工、運転開始の予定。
ベトナム政府は、太陽光発電の施設容量を2030年までに1万2000MWに引き上げることを計画している。