中国外務省は11月22日、日本人に対する短期の訪中ビザ(査証)免除措置を再開すると発表した。期間は11月30から2025年12月31日まで。30日以内の商用、観光、交流、親族訪問目的の訪中でビザが不要になる。
中国経済の低迷が長期化する中、日中の人的往来を活発化させ、日本からの投資を呼び込む狙いがある。11月15日に行われた石破首相と習国家主席との会談で、「戦略的互恵関係」の推進が確認されたことを受けた動きとみられる。
中国でビジネスを展開する日本企業の出張対応のために、経済界からビザ免除を希望する声が数多くあり、日本政府は中国側に早期再開を度々求めていた。また、日本の投資を呼び込みたい中国の地方政府からも、ビザ免除再開を求める声が多く上がっていた。
中国は昨年以降、訪中外国人客の需要を喚起する目的で、欧州や東南アジアを中心とする29カ国に15日以内の訪中ビザ免除を認めたが、日本に対する措置の再開は認めてこなかった。