23年度 脱炭素電源 震災後初めて3割超える 再エネ22.9%

2023年度の国内のエネルギー需給実績が判明した。発電電力源に占める再生可能エネルギーの割合は前年度より1.1ポイント増えて22.9%となり、原子力は2.9ポイント増の8.5%だった。この結果、再生エネと原子力を合わせた脱炭素電源は東日本大震災後、初めて3割を超えた。
ただ、政府は2030年度の電源構成で再生エネを36〜38%、原子力を20〜22%とする目標を掲げており、この達成には一層の上積みが求められる。
再生エネのうち、太陽光は0.6ポイント増の9.8%、風力は0.2ポイント増の1.1%、地熱が微増の0.3%だった。このほか、火力発電は4.0ポイント減の68.6%で、震災後初めて7割を下回った。火力のうち石炭は1.0ポイント減の28.5%、液化天然ガス(LNG)が0.9ポイント減の32.9%だった。

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