ローマ教皇 死去88歳 信頼回復へ教会改革に尽力

世界のカトリック信徒約14億人を束ねるカトリック教会の最高指導者、ローマ教皇フランシスコ(本名:ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ)が4月21日午前7時35分(日本時間午後2時35分)、バチカン市内の自宅で死去した。88歳だった。バチカン公式メディアが伝えた。ローマ教皇庁(バチカン)は、死因は脳卒中と心不全だったと発表した。また、簡素な埋葬を望むとの遺書も公表した。
フランス・パリのノートルダム大聖堂やイギリス・ロンドンのウェストミンスター大聖堂などでの祈りが捧げられ、世界各地でその死を悼む動きが広がっている。
アルゼンチン・ブエノスアイレス出身。初めて中南米から選ばれた、第266代教皇。前教皇までの時代に不祥事が相次いだ教会の信頼回復に向け内部改革に尽力した。在位12年間に約60カ国・地域を訪問。2019年には教皇として38年ぶりに来日し、被爆地の広島、長崎で核兵器の廃絶を訴えた。後任の教皇は、近く開かれる教皇選出会議(コンクラーベ)で選ばれる。

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