槍ヶ岳、穂高連峰など北アルプスの玄関口、長野県松本市の上高地で4月27日、本格的な登山シーズンの到来を告げる「開山祭」が行われた。開山祭には地元の関係者や登山客およそ2,000人が参加。まずスイスの伝統楽器アルプホルンの愛好家による演奏が披露され、引き続き登山者の安全を祈願する神事が執り行われた。神職が祭壇に向かって祝詞を詠み上げた後、地元の関係者らが玉串を捧げた。そして、上高地のシンボル、河童橋の上で鏡開きを行い、梓川に御神酒を注いだ。
松本市によると、上高地は山岳リゾート地として人気が高まっており、海外からの観光客の増加も加わって、2024年の同地への訪問者数は前年比20万人増の153万人余りに上っているという。