大英博物館などの研究チームは、英国の約40万年前の地層から人類が火を起こした痕跡を発見したという研究成果を、日本時間の12月11日、英科学誌「ネイチャー」に論文で発表した。欧州に住んでいたネアンデルタール人の遺跡でその堆積物が見つかった。
これまで人類が火起こしを始めたのは5万年前だとされており、今回の痕跡発見で約35万年も時代を遡ることになる。
約40万年前というのは、人類の脳が発達した時期と一致する。そのため、研究チームは「自然を制御して、加熱、調理など複雑な行動ができるようになった」とみている。