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JR環状線 オレンジ車両「201系」6/7で営業運転終了

半世紀にわたり利用者に親しまれてきた、JR環状線を走るオレンジ一色の車両「201系」が6月7日で営業運転を終了した。ラストランを迎え、午前11時すぎに運行を終了する京橋駅に到着すると、多くの鉄道ファンがカメラやスマートフォンで最後の姿を写真に収めていた。201系の引退によって、環状線を走る車両は3ドアに統一されるため、JR西日本は今後ホームドアの設置を進める方針だ。

東海道新幹線「N700S」最高時速360㌔で走行試験

東海道新幹線に2020年度の夏から導入される新型車両「N700S」で6月6日、試験的に最高時速360㌔まで引き上げる走行が行われ、その様子が報道関係者に初めて公開された。試験走行が行われたのは滋賀県米原駅から京都駅までの区間。近江八幡市周辺の直線で、営業運転の最高時速レベルの285㌔から一気にスピードを上げて360㌔に達した。N700Sは車両の空気抵抗を抑え、ブレーキの改良によって地震などの緊急時の安全性を高めている。今回の走行試験では360㌔での乗り心地や沿線への騒音を計測する。これにより、米国や台湾などへの輸出を目指し、性能をアピールする。

日野自 モンゴル・ウランバートルに販売拠点開設、本格参入

日野自動車(本社:東京都日野市)は6月5日、モンゴルの現地パートナー、Khishing Arvin社を通じて、住友商事の協力のもと4月12日にランバートルに同社の正規販売・サービス拠点を開設、モンゴル市場に本格参入すると発表した。大型トラックの販売から始め、顧客のニーズに合った最適商品を提案していく。顧客車両の稼働時間の最大化を目指して部品供給・サービス体制の基盤構築を進める。対象エリアはモンゴル全域。今後は資源採掘現場への出張サービスも含め、車両一台一台を最適な状態に維持するためのサポートを展開していく。

東洋電機製造 タイ・バンコクに現地法人 ASEANで業容拡大へ

東洋電機製造(本社:東京都中央区)は6月5日、タイ・バンコクに現地法人を設立したと発表した。同地での駐在員事務所開設から4年を経て、引き続き良好なASEANマクロ環境を背景に業容の拡大を図るため、体制を強化するもの。新会社「SIAM TOYO DENKI  Co.,Ltd.」の資本金は400万タイバーツで、出資比率は東洋電機製造49%、Bangkok MUFG Limited48%、SBCS Co.,Limited3%。6月4日に設立。ASEAN地域での一般産業用電気品の販売・サービスを手掛ける。

日立 中国のスマートシティ事業強化へ市場動向調査会社設立

日立製作所および日立(中国)有限公司は6月5日、中国におけるスマートシティ事業を強化するため、市場動向調査や新たな協創機会を検討する「日立(中国)有限公司河北雄安分公司」(以下、河北雄安分公司)を設立し、営業を開始したと発表した。雄安新区は、広東省深せん経済特区、浦東新区に続き2017年、中国河北省に設置された国家級新区の一つ。 

シャープ ベトナムのクアンガイ省にメガソーラー建設

シャープエネルギーソリューションは6月5日、タイのエネルギー関連企業Sermsan Power(以下、SSP社)やSSP社傘下のTruong Than Quang Ngai Power And High Technology Joint Stock社などと共同で、ベトナムのクアンガイ省に大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設したと発表した。出力規模は約49MW-dc、年間予測発電量は約7万3,143MWh/年で、ベトナムの一般的な家庭の約3万8,762世帯分の年間消費量に相当する。5月27日から運転開始している。

トヨタ IOCに燃料電池車「MIRAI」8台納車

トヨタ自動車は6月4日、スイス・ローザンヌで国際オリンピック委員会(以下、IOC)に同社の燃料電池自動車「MIRAI(みらい)」を8台納車したと発表した。納車式はIOCおよびトヨタ自動車の関係者らの出席のもと、建設中のIOCの新本部となる、サステナビリティを追求した「オリンピックハウス」(6月23日竣工予定)で執り行われた。

がんゲノム医療 遺伝子を迅速に解析する技術を開発 ロボット使い工程自動化

慶応大学などのグループはこのほど、患者ごとにがんの遺伝子を検査し有効な薬を探す「がんゲノム医療」について、一般的な遺伝子検査の100倍を超える数の遺伝子を迅速に解析する技術を開発したと発表した。同グループはロボット使ってがん細胞の遺伝子を解析する際の工程を自動化し、スーパーコンピューターなどで解析する技術を開発した。これにより2万個に及ぶヒトのすべての遺伝子を従来より大幅に短い4週間ほどで解析できるようになったという。今月中にも慶応大学と連携する全国の病院で提供を始めるということで、関係者の間では有効な治療法を探す手掛かりになると期待されている。

介護人材育成で画期的取り組み海外で育成し、日本へ派遣

介護人材の慢性的な不足を抜本的に改善することを目的に、業界事業者や関連業者に呼び掛け発足した「介護人材フォーラム」の発起人会合が6月6日、大阪市淀川区で開かれ、正式に立ち上げ、活動が始動することになった。同フォーラムは、海外からの介護人材の受け入れ・育成および、国内の主婦・学生・高齢者らを対象に地域ごとに地域の事情に合わせて様々な手法で、それぞれ育成することを目指している。発起人会合には、事務局の役割を担う一般社団法人 外国人介護留学生支援機構(所在地:大阪市淀川区)の呼び掛けに応じ出席したのは、社会福祉法人および医療法人含め3社の介護事業者と関連業者2社の5社だったが、時間的に調整がつかず出席しなかった介護事業者5社を合わせ、10社が発起人として名を連ねている。同フォーラムの最大の特色は、画期的な取り組みの方向にある。中長期的な到達目標として、海外における日本語学校併設の日本式介護研修施設による介護人材の育成を掲げ、そのうち希望者を日本の介護施設へ派遣するというものだ。また、外国人介護人材の現行制度のもとでの受け入れについても、海外諸国の人材送り出し関連団体および受け入れの管理組合を介さない独自ルートによる介護人材育成システムの構築を目指すとしている。外国人材受け入れ拡大に向け、4月からスタートした新在留資格「特定技能」制度に基づく外国人受け入れも、現状では問題点や課題が数多く指摘されている中、抜本的な解決策として今後の取り組みの行方が大いに注目される。

東芝 印・ダイヤモンド取引所向けにエレベーター128台受注

東芝エレベータ(本社:神奈川県川崎市)は6月5日、子会社、インドの現地法人、東芝ジョンソンエレベータ・インド社がインド北西部に位置するグジャラート州スーラトで建設中のダイヤモンド取引所「Surat Diamond Bourse」向けに、エレベーター128台を一括受注したと発表した。同施設向けに分速180mの高速エレベーターを含む128台のエレベーターおよび保守契約を一括受注し、2020年春までに全台数を納入する予定。同施設は約62万㎡の敷地に建設される世界最大規模の国際的なダイアモンド取引所となる。9棟のオフィスビル、4200室以上の事務室が設けられる予定。