日立 台湾・彰化県と洋上風力発電で彰化港利用の覚書
日立製作所は11月14日、台湾・彰化県と、中西部の芳苑郷沖に建設予定の彰化洋上風力発電所の運転と保守について円滑に行うことを目的に、彰化県が建設する総面積約35㌶の彰化港とその施設、並びに土地利用に関して合意し、覚書を締結した。
この覚書により、日立は彰化県が2020年中旬の完成に向けて建設する彰化港を、彰化洋上風力発電所におけるO&M(オペレーション&メンテナンス)拠点とし、港湾施設内に事務所や倉庫などを建設する。
MHPS 台湾電力の天然ガス焚き発電所向けに低NOx化工事を受注
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、台湾公営の台湾電力の南部火力発電所(所在地:高雄市)および大潭(ダータン)火力発電所(所在地:桃園市)に対する設備改修事業を、フルターンキー方式で受注した。
同社が納入したM501F形ガスタービン7基について、低NOx(窒素酸化物)化と性能アップを図り、予備品の供給も手掛けるもので、同社のデジタルソリューションサービスの「MHPS-TOMONI(R)」も導入して火力発電設備の運転最適化を支援する。工事の完工は2019年8月を予定。
両発電所とも天然ガス焚きのガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備が改修対象。南部発電所では2003年に納入した1基分で出力は約25万KW、大潭発電所では2005年に納入したステージ1設備で2系列6基分の出力は約140万KW。
低NOx化については新型の燃焼器に変換することを中心に実施。これによりNOxは約60%低減する。併せて、補機の設計・製作・調達・据付・試運転なども担当する。
アスラテック リハビリ向けにロボット制御システム提供
ソフトバンクグループでロボット・ソフトウェア事業を展開するアスラテック(本社:東京都千代田区)は、藤倉化成が開発したリハビリテーション向けの歩行練習デバイス「RoboChemia(R)(EAM Knee)(ロボケミア・イーエーエムニー)」にロボット制御システム「V-Sido(ブシドー)」を提供した。今回のV-Sidoの提供は、福祉分野における初の採用事例という。
藤倉化成のロボケミアは、長下肢装具の膝継手に装着するデバイスで、ブレーキ装置により膝関節の回転を制御する機能を備えている。これを使うことで長下肢装具の膝が固定された状態と膝が自由に屈伸できる状態を理学療法士が手元のハンドスイッチで切り替えることができるようになり、リハビリテーションにおいて代償動作が少ない歩行練習を実現できるという。