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イベント中止・延期の経済損失3兆円余 政策投資銀が推計

日本政策投資銀行はこのほど、新型コロナウイルスの影響で音楽やスポーツなど様々なイベントが中止や延期になった経済損失は、3~5月の3カ月間で3兆円余に上るとの推計をまとめた。
自治体などの主催による地域のまつりは3カ月間で1,116件が中止や延期になり、1兆7,411億円に達したほか、音楽やライブ、演劇などの中止や延期は1万2,705件で9,048億円、プロ野球やサッカー、Jリーグなどのプロスポーツは1,150件で2,688億円のそれぞれ損失。このほか、国際会議や展示会などの中止や延期による損失も含めると全体で3兆256億円に上ると推計した。
この推計には観客の宿泊費、飲食代、会場の使用料、スタッフの人件費などの波及効果などが含まれる。

USJ 600億円以上投じた「マリオ」エリアの開業時期を延期

USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、所在地:大阪市此花区)は,7月下旬オープン予定だった任天堂の人気キャラクター「マリオ」をテーマにした新しいエリアについて、新型コロナウイルス対策で混雑回避が求められる中、来場者の増加につながる新エリアを予定通りオープンするのは難しいと判断、開業時期を延期することを決めた。
新エリアは、USJが集客力アップを目指して過去最高となる総額600億円以上を投じて建設、ほぼ完成している。同社は新エリアの開業時期について、現時点ではいつになるかは見通せないとしている。

「京都五山送り火」中止せず 今年は規模を大幅縮小し実施

京都のお盆の伝統行事「京都五山送り火」は中止せず、規模を大幅縮小し実施する方針であることが分かった。新型コロナウイルスの影響で、日本三大祭の一つ、祇園祭の最大の見せ場「山鉾巡行」などの中止が決まっているだけに、五山の送り火も今年は行うのかどうか、検討が続けられていた。
京都五山送り火は、8月16日の夜に行われる、先祖の霊を送るお盆の京都の伝統行事。「大」や「妙法」などの5つの文字や形が、京都市を囲む5つの山々に炎で描かれる。

東京工科大 がん幹細胞を識別するAI技術を開発 応用に期待

東京工科大学(本部所在地:東京都八王子市)応用生物学部の杉山友康教授とコンピュータサイエンス学部の亀田弘之教授らの研究グループは6月26日、がん幹細胞と非がん幹細胞を識別する人工知能(AI)技術を開発したと発表した。
これは、培養細胞またはがん組織の位相差顕微鏡画像に写るがん幹細胞の細胞形態をAIが識別して、がん幹細胞を明示することができるもの。がん幹細胞の存在を指標にした医薬品評価や病理組織診断などへの応用が期待される。
この研究成果は2020年6月19日、オープンアクセス学術誌「Biomolecules」に掲載された。

NEC ツイッターの災害情報をリアルタイムで解析・可視化し製品化

NEC(日本電気、本社:東京都港区)は6月26日、ツイッター上の災害に関する情報を、リアルタイムで解析・可視化する「高度自然言語処理プラットフォーム」を製品化し、同日から発売すると発表した。同ソリューションは自治体や官庁、一般企業の災害対応に従事する部門での情報収集・整理にかかる作業を省力化するとともに、有事における状況判断や意思決定を支援する。
なお、このソリューションは国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)が開発した自然言語処理エンジン、対災害SNS情報分析システムDISAANA(R)、災害情報要約システムD-SUMM(R)を基に、アビームコンサルティングが研究開発した成果に加え、NECが独自に機能改良を実施したソフトウェアを搭載している。

ナカバヤシ 飛沫感染リスク低減する「折り畳みモバイルパーティション」

ナカバヤシ(本社:大阪市中央区)は6月25日、飲食店やオフィスなどの国内においてウイルスの飛沫感染リスクを低減するパーティションを6月下旬より全国で発売すると発表した。
折り畳み時は薄く、約B4サイズ(W260×D20×H345mm)になり、場所を取らずに収納することが可能。使用する際は、4面をコの字型に広げて立てるため、横からの飛沫にも対策できる。光を通す開放的な半透明パネルで、圧迫感なく周囲の視線を遮ることができる。

20~30代の4人に1人が「朝食を抜くことが多い」食育白書

日本政府がまとめた2019年度版食育白書によると、日本人の20~30代の若い世代は4人に1人にあたる25.8%が「朝食を抜くことが多い」と回答していることが分かった。
政府は、若い世代の健全な食生活の習慣化を重点課題とし、20年度までに朝食を摂らない人の割合を15%以下とする目標を掲げている。今回は前年度から1.1ポイント低下したが、いぜん目標とはかけ離れている。

兵庫・丹波市の1.1億年前の地層から世界最小の恐竜の卵の化石

兵庫県立人と自然の博物館と筑波大学の研究グループは6月24日、兵庫県丹波市のおよそ1億1,000万年前の「前白亜紀」と呼ばれる時代の地層から、世界最小で新種の恐竜の卵の化石が見つかったと発表した。今回見つかったのは幅2cm、長さ4.5cm、推定の重さおよそ10gの化石。2019年1月から3月にかけて発掘されたおよそ1300点の化石の中から見つかった。
卵の化石は、「丹波竜」の発見者の村上茂さんの名前にちなみ「ヒメウーリサス・ムラカミイ」と命名された。また、今回見つかった他の卵の化石の1つも新種と分かり、「サブティリオリサス・ヒョウゴエンシス」と名付けられた。
この地層では、これまでに国内最大級の草食恐竜「丹波竜」の化石などが相次いで見つかっている。

三菱UFJリース ベトナム・ヴィエティンバンクリースへ49%出資

三菱UFJリース(本社:東京都千代田区)は6月23日、ベトナムの4大国有商業銀行の一角、ヴィエティンバンクの100%出資子会社、ヴィエティンバンクリース(本社:ベトナム・ハノイ市)の出資持分49%をヴィエティンバンクより取得すると発表した。
ヴィエティンバンクリースは、ヴィエティンバンクの高いブランド力や強固な顧客基盤を背景に、ベトナム国内でシェア拡大を続けている有力リース会社。

柳井氏が京大のがん・ウイルス研究に総額100億円を寄付

カジュアル衣料品「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は6月24日、ノーベル医学・生理学賞を受賞している京都大学の本庶佑特別教授と山中伸弥教授の研究に対して、個人の資産から総額100億円を寄付すると発表した。
本庶教授に対しては、同氏がセンター長を務めるがん免疫総合研究センターの研究費や人件費として、今後10年間、毎年5億円を寄付し、基金として運用する。山中教授に対しては、新型コロナウイルスの感染対策や治療薬の研究に対して5億円、iPS細胞を低価格で提供するための製造設備の建設などに来年度から9年間、毎年5億円寄付するという。