シャープ 中国・深圳に家電の研究・開発センター
シャープは、中国やASEAN地域のユーザーニーズにフィットした家電製品(白物家電およびAV機器)の開発強化に向け、中國・深圳に研究・開発センターを設立した。
同センターは、2016年12月に設立した、同社グループの中国事業を統括する夏普科技(深圳)有限公司(略称SUT)内に設置された。世界最大のEMS(電子機器製品の受託生産)、鴻海精密工業グループの研究・開発拠点も隣接しており、同グループのリソースを最大限に活用し、相乗効果を発揮していく。
エボラブルアジア ベトナム法人がグリーと新会社
エボラブルアジア(本社:東京都港区)は、同社のべトナム法人Evolable Asia Co.,Ltd.(本社:ベトナム・ホーチミン)がグリー(本社:東京都港区)と同社のベトナム拠点拡充を目的にし、同社グループ出資比率61%のジョイントベンチャー、GREVO Co.,Ltd.(グレボ)を設立することを決めた。グレボの資本金は25万米㌦で、出資比率はEvolable Asia Co.,Ltd.61%、グリー39%。4月1日設立予定。
グリー社の持つゲーム企画・開発ノウハウとベトナム法人のITオフショア開発のハウを生かし、グリー社のオフショア開発での取り組み内容を強化し、より質の高い開発を、スピード感を上げて実施していく。1年後に100名、20タイトルを目標とし、初年度2億5000万円の売り上げを目指す。
エボラブルアジアはOne Asiaのビジョンを掲げ、アジアを舞台にオンライン旅行事業、訪日旅行事業、ITオフショア開発事業を手掛ける。
デジタルガレージ 香港のMind Fundグループに出資
デジタルガレージ(東京都渋谷区、以下DG)は、全額出資子会社で投資・育成事業を手掛けるDGインキュベーション(東京都渋谷区、以下DGI)を通じ、香港でスタートアップスタジオ投資を行っているMind Fundグループ(香港)に出資した。
今回の増資をもとにMind Fundはアジアから世界を目指すスタートアップ企業を対象とした投資および事業育成と、新たなサービスの自社開発を行っていく予定。
DGIによる今回の出資を契機にMind FundとDGIは、DGグループの拠点がある東京とサンフランシスコを活用し、香港を中心としたアジア地域を対象としたスタートアップ企業のグローバル展開を支援していく。
遠藤製作所 効率化へ海外子会社の工場を移転集約
遠藤製作所(本社:新潟県燕市)は連結子会社エンドウタイ社のゴルフアイアンヘッド生産工場(以下、イーグル工場)をメタルウッドヘッド生産工場(以下、ストーク工場)へ移転集約することを決めた。
これはイーグル工場が経年経過により、工場建物・設備等の老朽化が進んでいるため、「選択と集中」の観点から生産体制の最適化・効率化、経営資源の有効活用を図るため、ストーク工場を一部改修・増床を行ったうえで、イーグル工場を移転集約し、同工場を閉鎖することとしたもの。
移転集約は2017年3月から開始し、ストーク工場の改修・増床工事に着工、12月末にイーグル工場を閉鎖、2018年1月に移転集約を完了、新ストーク工場を全面稼働する予定。
一茶が題材の「遥かなる信濃」藤沢周平の小説草稿発見
1月26日に没後20周年を迎える藤沢周平(1927~97年)の未発表小説の草稿が見つかった。江戸後期の俳人、小林一茶を題材に、遅咲きの藤沢が作家デビューした1971年ごろに書かれたとみられる。
草稿は「遥かなる信濃」と題され、原稿用紙で実質74枚。内容は40代後半の一茶が世話になった俳人、夏目成美の別邸で起きた盗難事件で犯人扱いされたことや、その後の日々を綴っている。
元担当編集者の鈴木文彦さんが1月21日発売された月刊誌「オール読物」2月号(文芸春秋)で概要を発表している。草稿の全文は紹介されていない。
藤沢は1978年に評伝小説「一茶」を刊行しており、一茶に対する藤沢の思い入れの深さを感じさせる。