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ジャパンハート カンボジアに新病院AAMCオープン

ジャパンハート カンボジアに新病院AAMCオープン

カンボジアにこのほど、国際医療ボランティア団体、ジャパンハート(特定非営利活動法人、東京都台東区)の新病院、Asia Alliance Medical Center(AAMC、ジャパンハート医療センター)がオープンした。
AAMCの施設建設は3つのフェーズで計画されており、フェーズ1は2015年9月に建設工事を開始し、2016年5月に開業。フェーズ2では主に周産期科を中心として施設機能を拡充する。2016年度に建設工事を開始する予定。
ジャパンハートの医療活動がアジアの国々を国境を越えてつないでいく-としている。

熊谷組 ミャンマーで学校建設 社会貢献プロジェクト

熊谷組 ミャンマーで学校建設 社会貢献プロジェクト

熊谷組は海外での社会貢献活動の一環として、認定特定非営利活動法人ブリッジエーシアジャパン(東京都渋谷区)と協働し、ミャンマーで小中学校の校舎建設に取り組むKUMAGAI STAR PROJECTを推進している。
同プロジェクトの第1号となったティライン小中学校は、ミャンマーの最大都市ヤンゴンから北へおよそ240㌔㍍離れたバゴー地方域タウングー市にある。現在、校舎建築は順調に進んでおり、5月末に完成する予定。

「姫路お城まつり」で豪華な時代絵巻を披露

「姫路お城まつり」で豪華な時代絵巻を披露

姫路市恒例の市民まつり「第67回姫路お城まつり」の時代パレードが5月21日、姫路市中心部の大手前通りで開催された。今年は徳川家康の孫・千姫が姫路に輿入れしてから400年となるため、夫で当時姫路城主だった本多忠刻役も新たに行列に加わり、豪華な時代絵巻を披露した。
同まつりは、夏の風物詩として定着、従来8月に開催されていたが、姫路城の「平成の大改修」が完了した平成27年から5月に開催時期を変更して催されている。
今年の同まつりは20日夕方に開かれた「姫路城薪能」で幕開け。2日目のこの日は、第48代「姫路お城の女王」の3人が、千姫など姫路ゆかりの姫3人に扮し、輿に乗ってパレードに参加した。まつり最終日の22日は、姫路城三の丸広場周辺で人気アニメ「妖怪ウォッチ」のキャラクタショーなど子供向けイベントが行われる。

記憶遺産登録へ「杉原リスト」など申請書提出

記憶遺産登録へ「杉原リスト」など申請書提出

第2次世界大戦中にユダヤ人のビザを大量発給し、ナチス・ドイツの迫害から救った外交官、杉原千畝氏(1900~1986年)の関連資料「杉原リスト」のユネスコ(国連教育科学文化機関)記憶遺産登録に向け、岐阜県八百津町の金子政則町長は5月19日、古田肇同県知事とともに文部科学省に山脇良雄国際統括官を訪ね、申請書を日本ユネスコ国内委員会に提出した。
群馬県高崎市にある古代石碑「上野石碑」の登録を目指す同県なども同日、申請書を提出した。日本ユネスコ国内委は5月中にユネスコへ申請書を送付する。

国立西洋美術館 世界遺産登録へ ル・コルビュジエ設計

国立西洋美術館 世界遺産登録へ ル・コルビュジエ設計

「近代建築の巨匠」と呼ばれたフランス人建築家、ル・コルビュジエが設計した東京・上野の国立西洋美術館について、ユネスコの諮問機関・イコモスは「世界遺産に登録することがふさわしい」とする勧告をまとめた。これにより国立西洋美術館は7月にトルコで開かれるユネスコの世界遺産委員会で正式に世界遺産に登録される見通しとなった。
国立西洋美術館は、ル・コルビュジエが設計した日本で唯一の建造物。日本やフランスなど7カ国は、コルビュジエが20世紀の世界中の建築や都市計画に大きな影響を与えたとして、世界文化遺産への登録を目指し合わせて17の作品を共同で推薦している。
日本の世界遺産は文化遺産が15件、自然遺産4件の19件あるが、他国との共同推薦で登録されるのは初めて。

伊東マンショ肖像画初公開 16世紀の天正遣欧使節

伊東マンショ肖像画初公開 16世紀の天正遣欧使節

2014年にイタリアで発見された天正遣欧少年使節団メンバーの一人、伊東マンショの肖像画(ドメニコ・ティントレット筆)が、東京・上野の東京国立博物館で初公開されている。
これはイタリア・ミラノのトリヴルツィオ財団が所蔵する油絵で、1585年にキリシタン大名の代理としてローマ法王に謁見するため、ベネチアを訪問した時の姿とされる。肖像画のサイズは縦54㌢、横43㌢。日本とイタリアの国交樹立150周年になるのを記念した行事の一つ。
一般公開されるのは世界で初めて。5月17~7月10日(月曜休館)まで。一般620円、大学生410円、70歳以上は無料。

葵祭 新緑の都大路に平安装束の行列 沿道に8万人の観客

葵祭 新緑の都大路に平安装束の行列 沿道に8万人の観客

京都三大祭りの一つ「葵祭」が5月15日行われ、平安装束に身を包んだ行列が京都御所~上賀茂神社まで新緑の都大路を練り歩いた。
葵祭はおよそ1,400年前に欽明天皇が五穀豊穣を祈って馬を走らせたのが始まりとされている。
京都御所で今年、「斎王代」を務める西村和香さん(26)が「輿(こし)」に乗り込むと、祭の名前の由来になった植物のフタバアオイを衣装などに飾ったおよそ500人の行列が出発。沿道には、警察発表でおよそ8万人の観光客・見物客が集まり、長い行列を見守った。行列は出発からおよそ5時間後に京都市北区の上賀茂神社に到着した。

国宝や重文172件がいぜん所在不明 文化庁

国宝や重文172件がいぜん所在不明 文化庁

文化庁は5月13日、国宝や重要文化財(重文)の美術工芸品が多数所在不明になっている問題で、調査状況を発表した。2015年1月21日現在で所在不明だった180件のうち10件と、調査中の68件のうち9件の所在を確認し、新たに2件の所在不明が判明した。
これにより、所在不明の文化財は172件となった。また、国宝7件を含む58件は引き続き調査中としている。所在が確認できたのは国宝3件と重文16件。

『神皇正統記』の中世写本 福島県只見町で発見

『神皇正統記』の中世写本 福島県只見町で発見

福島県只見町教育委員会は5月12日、南北朝時代の歴史書『神皇正統記』を1587年(安土桃山時代)に書写した写本が町内で見つかったと発表した。同署の中世写本の発見は県内で初めて。県や町の文化財指定を受けることを検討している。
今回見つかった写本は①綴葉装(てつようそう)という、『源氏物語』など平安時代以降の文学書で用いられている、日本の伝統的な装丁②大部分の漢字に振り仮名が付けられている③音読みと訓読みの符号がある④歴史的なできごとを記したページに付箋がある-などが特徴。
本には上野国(群馬県)の寺で祐俊という僧侶が書写したことが記されている。この写本は江戸時代の医者だった同町黒谷の原田家にあった。
調査を担当した東洋大の久野俊彦講師は「中世末期の本の読まれ方が分かる貴重な資料。表紙や糸が装丁当時のままで破損がなく、文化財として重要だ」としている。また、国立歴史民俗博物館の小池淳一教授は「会津の中世文化を解明する手掛かりになる」と話している。
神皇正統記は公家の北畠親房が1339年に著した、天皇を中心に歴史をたどり、南朝の正統性を主張した歴史書。原本は現存せず、約20点の中世写本が伝えられ、国や自治体の文化財に指定されている。

前方後円墳の原型か 橿原で大型の円形周溝墓見つかる

前方後円墳の原型か 橿原で大型の円形周溝墓見つかる

奈良文化財研究所は5月12日、奈良県橿原市城殿町の瀬田遺跡で、前方後円墳の原型と考えられている陸橋を持つ弥生時代末期(2世紀中ごろ~後半)の大型円形周溝墓(直径約31㍍)が見つかったと発表した。
墳丘は失われていたが、周溝ははっきり残り、国内最大級の規模。奈良県内では初の発見で、専門家は「前方後円墳を考えるうえで重要な史料」とみている。また同研究所では「纏向石塚古墳(3世紀初め)など『纏向型』と呼ばれる前方後円墳につながる形を持つ周溝墓だ。奈良県内で見つかったことに大きな意義がある」としている。
今回見つかった周溝墓は墳丘部の直径約19㍍、幅6~7㍍、深さ約50㌢の溝を巡らせ、南西部に長さ約7㍍、最大幅6㍍の陸橋がついていた。埋葬施設は見つかっていない。現地説明会は5月15日、午前10時~午後3時。