care のすべての投稿

埼玉県と中国山西省がPM2.5対策で環境技術協力

埼玉県と中国山西省がPM2.5対策で環境技術協力

埼玉県は4月の新年度から、姉妹友好関係にある中国山西省の大気汚染改善に協力するため、新たな技術協力を実施する。微小粒子状物質「PM2.5」対策の共同研究や、同省への専門職員の派遣などを予定している。山西省側から2014年12月に協力要請があり、県の環境部長が3月17日、同省環境保護庁を訪問して技術交流の実施に合意した。PM2.5の研究に取り組んでいる埼玉県環境科学国際センター(加須市)を中心に協力事業を進め、分析技術の習得のため山西省からの研修員を受け入れる。4月からの新年度の早い段階で交流をスタートする。NNAが報じた。

京都・誠心院で厳かに 情熱の歌人「和泉式部忌」

京都・誠心院で厳かに 情熱の歌人「和泉式部忌」

平安時代の歌人、和泉式部をしのぶ「和泉式部忌」が3月21日、京都市中京区の誠心院で営まれた。式部ゆかりの謡曲の奉納があり、檀家や参拝者が聞き入った。寺伝によると、誠心院は和泉式部が初代住職を務めたとされ、境内に供養塔も建てられている。そのため「和泉式部寺」とも呼ばれ、毎年この日を命日として法要が続けられている。本堂では式部ゆかりの謡曲「誓願寺」「東北」が謡い上げられ、境内は厳かな雰囲気に包まれていた。

冷泉天皇の皇子、為尊(ためたか)親王と敦道(あつみち)親王、2人の皇子との恋に身を焦がし、和泉式部は恋多き女として数々の逸話を残している。ただ、彼女の恋はいつも一途(いちず)で捨て身だ。何もかも犠牲にしてでも、この恋にすがりつきたいという、せつないまでの激しい情熱のほとばしりが感じられる。

利休・晶子の「さかい利晶の杜」堺市中心部で開業

利休・晶子の「さかい利晶の杜」堺市中心部で開業

堺市は3月20日、ゆかりの深い茶人・千利休と女流歌人・与謝野晶子をテーマとする文化観光拠点「さかい利晶の杜(もり)」を開業した。飲食・物販施設や観光バスに対応した駐車場も備えている。市中心部の市立病院跡の1.1㌶の敷地に、約36億円かけて整備した。中心施設には「千利休 茶の湯館」や「与謝野晶子記念館」、観光案内展示室などが入る。

日本 首都圏MRT東西線支援 ジョコ大統領訪日で表明

日本 首都圏MRT東西線支援 ジョコ大統領訪日で表明

日本政府が、インドネシアの首都圏で計画されているジャカルタMRT(都市高速鉄道)東西線建設を支援することが3月20日分った。安倍晋三首相が22日に訪日、23日に予定されているジョコ・ウィドド大統領との首脳会談で、円借款の供与を表明する。深刻化するインドネシア首都圏の交通渋滞を緩和し、約1500社が進出する日本企業の投資環境を改善するとともに、日本企業のインフラ輸出を後押しする。MRT東西線は首都ジャカルタの東西を結ぶ約32㌔㍍で、建設から保守・管理までの総事業費は約1000億円規模に上る。政府は国際協力機構(JICA)を通じ、数回に分けて供与する。SankeiBizが報じた。

4/27の式年遷宮に備え下鴨神社・本殿修理終わる

4/27の式年遷宮に備え下鴨神社・本殿修理終わる

21年に一度の式年遷宮を迎える京都・下鴨神社(京都府左京区)で本殿の修理が終わり、3月19日公開された。檜皮(ひわだ)ぶきの屋根や高欄(こうらん)の朱塗りなどが新しくなり、4月27日の御遷座の儀(正遷宮)に向けて、境内に清々しい空気が漂った。

東西に2棟が並ぶ本殿は1863年(文久3年)の建築で国宝に指定されている。式年遷宮に備えて、2年前から屋根のふき替えや飾り金具の修理などが進められてきた。工事費は約1億1000万円で、このうち55%は国の補助でまかなわれた。

和歌山県がベトナム農業農村開発省と相互協力の覚書

和歌山県がベトナム農業農村開発省と相互協力の覚書

和歌山県は、ベトナム農業農村開発省と農業や水産業分野について、相互協力する覚書を締結した。県や県内企業はベトナムに対し、栽培や加工、流通技術を指導し、人材を育成する。一方、県内からの企業進出などに協力してもらい、販路拡大の好機にしたいという。県が相互協力の覚書を結んだのは香港、インド・マハラシュトラ州、台湾経済部に次いで4カ所目。仁坂吉伸和歌山県知事とベトナムのカオ・ドク・ファット農業農村開発相が覚書に署名を交わした。紀伊民報が報じた。

石田梅岩・石門心学の京都講舎跡地に石碑と駒札設置

石田梅岩・石門心学の京都講舎跡地に石碑と駒札設置

江戸時代の思想家、石田梅岩(1685~1744年)が石門心学を説くために開いた、京都市中京区車屋町通御池上ルの講舎跡地に、同学問発祥の歴史を伝える石碑と駒札が設置され、3月19日に除幕式が行われた。梅岩の研究者や子孫、地域住民ら約50人が立ち会い、教えを後世に伝えていくことを誓った。

石田梅岩は現在の亀岡市に生まれ、呉服屋で奉公したのち、1729年に同地で当時としては画期的な、身分の区別なく誰もが自由に学べる講義を始めた。その斬新な教えは承認を中心に石門心学として広まっていった。

国内最古の彩色「両界曼荼羅図」3/20から東寺で公開

国内最古の彩色「両界曼荼羅図」3/20から東寺で公開

弘法大師・空海ゆかりの世界遺産・東寺(京都市南区)の宝物館で3月18日、国内最古の彩色曼荼羅図(まんだらず)「両界(胎蔵界・金剛界)曼荼羅図」(国宝)のうち、胎蔵界が報道陣に公開された。作者は不明だが、彩色された最古の両界曼荼羅図として知られ、赤、黄、群青など鮮やかな色使いが特徴。同寺で公開されるのは6年ぶり。前期(胎蔵界、3月20日から4月23日まで)、後期(金剛界、4月24日から5月25日まで)に分けて展示される。

ジョコ大統領を公式実務賓客として招待 両陛下とも会見

ジョコ大統領を公式実務賓客として招待 両陛下とも会見

日本政府は3月17日、22~25日、訪日し4日間にわたり滞在するインドネシアのジョコ・ウィドド大統領を公式実務訪日賓客として招待することを決めた。ジョコ大統領とイリアナ夫人は滞在中、天皇・皇后両陛下と会見するほか、宮中午餐会に出席する。安倍晋三首相との首脳会談の後には、首相主催の夕食会にも参加する。

ベトナム中南部産つぼ片 堺環濠都市遺跡で出土

ベトナム中南部産つぼ片  堺環濠都市遺跡で出土

大阪府堺市は3月17日、堺区熊野町2丁の堺環濠(かんごう)都市遺跡から、ベトナム中南部産のつぼ片17点が出土したと発表した。「大坂夏の陣」(1615年)で焼けた豪商の屋敷跡だった場所で見つかり、貿易都市として栄えたチャンパ王国産のものとみられる。堺市博物館では、日本とベトナムの交流史を示す貴重な資料としている。

肩の部分に4つの「耳」と呼ばれる飾りが施され、表面に釉薬が塗られた「施釉四耳壺(せゆうしじこ)」の小片で、いずれも8~17㌢。復元すると口径17㌢、高さ34㌢のつぼになる。糖蜜などの物質を運搬する容器として使われていたという。同市の2012年の発掘調査で、深さ約1㍍の地点で見つかった。

堺の豪商が深く関与し、徳川幕府が鎖国政策を取るまでは推進していた朱印船貿易では、ベトナム中南部のチャンパ王国も取引国の一つだった。同国は2~17世紀ごろまで、東西交易の仲介で富を築いたとされているが、実態は分っていない。今回の発見は、同国の歴史の変遷の解明にも役立つと期待されている。