care のすべての投稿

谷崎の恋愛模様示す288通の書簡など遺族が保管

谷崎の恋愛模様示す288通の書簡など遺族が保管

文豪、谷崎潤一郎(1886~1965年)と、妻松子やその妹重子らの間で交わされた未公開の書簡計288通を遺族が保管していたことが11月25日分かった。谷崎が松子との結婚に際し「忠僕として御奉公(ごほうこう)申上(もうしあげ)主従の分を守り候(そうろう)」などと綴った「誓約」の手紙も含まれる。女性崇拝をモチーフにした谷崎作品と、密接に結びついた恋愛模様を伝える貴重な資料だ。

松子や重子は、代表作「細雪」に登場する4姉妹のモデルとされる。書簡は谷崎が書いたものが180通、松子が95通、重子が13通で、谷崎が松子と出会った27年から谷崎晩年の63年までの36年間に交わされた。

インドAP州首相訪日、大手製造業数社の首脳と会談

インドAP州首相訪日、大手製造業数社の首脳と会談

インド南部のアンドラプラデシュ州政府は、日本を訪問しているナイドゥ州首相が訪問初日に日本の製造業大手数社の首脳と会談し、投資を呼び掛けたことを明らかにした。訪問先はヤンマー、日本電産、パナソニックなどで、大阪商工会議所の関係者とも意見交換した。モディ政権発足後のインドに対して日本企業は、進出や投資に前向きだが、インド側の各種手続きの進捗が遅いことを理由に、インドでのビジネス環境は厳しいとの意見を伝えた。これに対し、ナイドゥAP州首相は向こう数年でインドは中央政府も州政府も改革を進め、良い方向に向かっていくと説明した。NNAが報じた。

古都の年の瀬「吉例顔見世興行」のまねき上げ

古都の年の瀬「吉例顔見世興行」のまねき上げ

古都・京都の年の瀬恒例の南座(京都市東山区)公演「吉例顔見世興行」を前に、出演する歌舞伎役者の名を書き入れた看板を劇場正面に掲げる「まねき上げ」が11月25日行われた。看板は53枚で、長さ180㌢、幅30㌢のヒノキ板。「勘亭流」という丸みを帯びた太文字で板いっぱいに書かれた、真新しい板が今年も年の瀬を迎えたことを告げてくれる。

南方熊楠の自画像発見 奈良県五條市の旧家で

南方熊楠の自画像発見  奈良県五條市の旧家で

生態学や民俗学の先駆者として知られる博物学者、南方熊楠(みなかたくまぐす、1867~1941年)の自画像を描いたはがきが、奈良県五條市近内町の旧家「藤岡家住宅」(国登録有形文化財)で見つかった。熊楠が1921年11月に元官僚で当主の藤岡長和に宛てたもの。自画像は上目遣いの迫力ある表情で、縦じまの黒いどてらをまとって紺の帯を締めた姿。右手に巾着を持ち、左手を差し出している。

「おや方が  おや方那(な)くて  暮の秋」「原首相殺され  嚢中偶(のうちゅうたまたま)空ときたので」とあり、4日前に発生した、官僚の親方である原敬首相暗殺事件に触れる一方、財布が空になったと伝える。ちゃめっ気で描いたと考えられる、熊楠らしいはがき–と専門家はみている。専門家によると、熊楠は自画像をいくつか描いているが、こうした写実的な描写は珍しいという。

岐阜大・静岡大がアジア2大学と農学研究で提携

岐阜大・静岡大がアジア2大学と農学研究で提携

岐阜大学は静岡大学と運営する博士課程の大学院連合農学研究科で、12月~2016年3月にインドネシアとバングラデシュに現地提携大学との共同研究室を開設する。文部科学省の支援を受けて関連機器を配置するほか、教員や学生を派遣する。アジアのほかの提携先大学9校にも開放し、教育と研究の国際化を進める。

12月1日にインドネシアのボゴール農科大学に天然物化学の共同研究室を開設する。蒸留や濃縮、精製などの装置を導入。インドネシア産の薬用植物の応用などを研究する。2015年4月に同国スブラス・マレット大学に環境科学の研究室を、16年3月までにバングラデシュのダッカ大学にも生化学の共同研究室を開設する。同研究科はインドネシア、タイ、ベトナム、インド、中国、バングラデシュの大学計12校と提携。共同研究や学生の相互教育に取り組んでいる。

三菱電機がミャンマーからインターンシップ受け入れ

三菱電機がミャンマーからインターンシップ受け入れ

三菱電機は、ミャンマーのヤンゴン工科大学(YTU)からのインターンシップ(就業体験)の受け入れを始める。第1弾として、12月から同社の先端技術総合研究所(兵庫県尼崎市)で、YTUの大学院生1人を3カ月間、電力変換装置などの研究・開発に従事させる。日本の大手企業の研究所が、ミャンマーからインターンシップ生を受け入れるのは初めてという。11月23日、ヤンゴンのYTU本部で覚書を締結した。15年度以降も年1~2人を受け入れる。YTUはミャンマートップの理工系国立大学。日本経済新聞が報じた。

正岡子規主宰の「新年句集」原本 秋田市で発見

正岡子規主宰の「新年句集」原本  秋田市で発見

俳人・正岡子規(1867~1902年)が1899年1月に開いた新年句会での俳句計300句集をまとめた「新年句集」の原本が秋田市で見つかった。子規は新年句会を4回開き、句集が作られていたが、今回の発見で4回分のほぼすべてが確認された。子規の自筆部分が含まれ、専門家は「当時の俳句会を知る貴重な資料だ」としている。秋田市出身の俳人、石井露月(1873~1928年)の生家を管理している長谷部清一さん(81)が今年5月、倉庫を整理中に発見した。

宣教師ザビエルの遺体10年ぶりインドの教会で公開

宣教師ザビエルの遺体10年ぶりインドの教会で公開

16世紀に日本に初めてキリスト教を伝えた宣教師フランシスコ・ザビエルの遺体が11月22日、インド南部ゴア州オールドゴアで一般公開された。公開されたのは、あおむけの状態で衣装をまとったミイラ化した遺体。10年に一度の機会で2015年1月4日までの公開期間中、約500万人の来訪が見込まれている。

遺体は通常、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産にある「ボム・ジーザス教会」に安置されている。数千人の信者が見守る中、透明の棺(ひつぎ)を聖職者らが路上を担いで運び、公開場所の約500㍍離れた別の教会に移された。

北原白秋の故郷、袋田の滝など10件を名勝に

北原白秋の故郷、袋田の滝など10件を名勝に

文化審議会は11月21日、日本三大名瀑の一つとされる「袋田の滝」(茨城県大子町)など10件を名勝に、7世紀に築造された日本最古のダム式ため池「狭山池」(大阪府大阪狭山市)など13件を史跡に指定するよう下村博文文部科学相に答申した。名勝はほかに、詩人・歌人の北原白秋の生家や旧城下の掘割(水路網)が残る「水郷柳河(すいきょうやながわ)」(福岡県柳川市)、東京大学の迎賓施設に利用されている旧加賀藩主邸庭園の「懐徳館庭園」(東京都文京区)などが対象とされた。

谷崎大使 カラ副大統領らと会談 インフラで意見交換

谷崎大使  カラ副大統領らと会談 インフラで意見交換

日本の谷崎泰明駐インドネシア大使は11月20日、ユスフ・カラ副大統領を表敬訪問し、防災分野中心に二国間協力を推進していくことを確認した。また、発電所や道路などのインフラ整備や、海洋分野での協力のあり方について意見交換した。谷崎大使は同日、イグナシウス・ジョナン運輸相とも会談。過去に海洋インフラ整備での協力について意見交換したことを踏まえ、チラマヤ港(西ジャワ州カラワン県)整備の重要性を確認した。