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神奈川県 インドタミル・ナドゥ州と経済交流で覚書

神奈川県 インドタミル・ナドゥ州と経済交流で覚書

神奈川県は、インドのタミル・ナドゥ州と相互理解と友好関係を深め、両地域の経済的発展を目指すため「経済交流の促進に係る覚書」を結んだ。主な内容は①経済政策や産業動向に関する情報交換、経済訪問団の積極的な相互派遣および受け入れ②視察や商談会などへの便宜供与、投資環境の整備など。

“受難”の近江屋跡前で坂本龍馬と中岡慎太郎の慰霊祭

“受難”の近江屋跡前で坂本龍馬と中岡慎太郎の慰霊祭

幕末動乱期、薩長同盟を仕掛けるなど時代を動かした土佐藩脱藩浪士、坂本龍馬と中岡慎太郎の慰霊祭が11月15日、2人が襲撃された京都市中京区の河原町通蛸薬師下ルの近江屋跡前で営まれた。2人は1867年(慶応3年)11月15日、滞在していた近江屋で刺客に襲われた。龍馬はその日に亡くなり、中岡は2日後に絶命したとされる。慰霊祭はこの場所に石碑と案内板を設置している河原町商店街振興組合が毎年行っている。

古代の衣食住体感 奈良・明日香村で11/16収穫祭

古代の衣食住体感  奈良・明日香村で11/16収穫祭

東アジア最古とされる天文図と極彩色壁画で知られる奈良県明日香村のキトラ古墳(7世紀末~8世紀初め)周辺で11月16日、「古代あすかの収穫祭」が開かれる。地元の人や学生らが手作りで再現した古代住居が並ぶ「村」を舞台に、貫頭衣の試着や村でとれた無農薬野菜を使った鍋など古(いにしえ)の衣食住が楽しめる。国営飛鳥歴史公園事務所が住民と企画。午前11時~午後3時で、参加無料。

紀元前2世紀「有柄式銅剣」の鋳型片 福岡で初出土

紀元前2世紀「有柄式銅剣」の鋳型片 福岡で初出土

福岡県春日市教育委員会は11月12日、同市須玖南の須玖タカウタ遺跡で、握り手のある「有柄式銅剣」の鋳型片が出土したと発表した。弥生時代中期前半(紀元前2世紀中ごろ)の朝鮮半島系のものとみられる。有柄式銅剣の出土例は佐賀県・吉野ケ里遺跡など国内3カ所であるが、鋳型の出土は朝鮮半島も含めて初めて。

同遺跡の近くには「奴国の王都」と推定される須玖遺跡群の中核、須玖岡本遺跡がある。今回見つかったのは剣の柄の部分の石製鋳型のの一部(長さ13.2㌢、幅2.2㌢)。黒く変色した部分があり、実際に鋳造した可能性が高いとみられる。また、青銅器を量産できる日本最古の土製鋳型も大量に出土した。同市教委は、奴国の高度な生産技術を示す貴重な発掘成果だとしている。

 

清水寺で15世紀「応仁の乱」で焼失「轟門」礎石確認

清水寺で15世紀「応仁の乱」で焼失「轟門」礎石確認

京都府教育委員会は11月11日、清水寺(京都市東山区)の重要文化財「轟(とどろき)門」の解体修理に伴う発掘調査で、15世紀中ごろの礎石が見つかったと発表した。現在の轟門は1633年の建立。今回南半分の地中を調査したところ、それより古い遺構が四つの時期にわたって確認された。このうち15世紀のい遺構で見つかった礎石1個は幅約50㌢、奥行き約40㌢、高さ約25㌢。礎石と同時代の土に焼けた跡があることから、門は応仁・文明の乱で焼失したとみられる。その前後の年代の地層でも、礎石を据えた穴の遺構や瓦の一部が見つかり、江戸初期までの約200年間に少しずつ位置をずらして、頻繁に建て替えられたことも分かった。門の変遷を裏付ける史料となりそうだ。

マレーシアのごみ問題解消を支援 東京清掃業務組合

マレーシアのごみ問題解消を支援  東京清掃業務組合

東京23区のごみを焼却する東京二十三区清掃一部事務組合(東京都千代田区)は、マレーシアのごみ問題解消に一役買おうと、現地住民の視察を受け入れる。国際協力機構(JICA)も事業で、同組合として初の試み。ゴミ分別・再利用を通じ、ごみ処理量を減らすノウハウなどを提供する。

マレーシアの非営利団体、マレーシア廃棄物管理・環境協会と協力し、11月17~23日にマレーシアから14人を招く。マンションのごみ保管庫の運営方法や、家庭の使用済み食用油で石鹸をを作る町会の取り組みなどを視察してもらう。

ベトナムの飲み水は任せて イーマックスがSTと覚書

ベトナムの飲み水は任せて イーマックスがSTと覚書

浄水器製造・販売のイーマックス(広島県海田町)は11月11日、広島県庁でベトナム南部ソクチャン省の公営企業、農村環境衛生浄化センター(ST)との間で、浄水器を納める覚書を結んだ。上水道がない農村部で、河川や雨水を飲み水にするために使われる、広島県の仲介で実現した。中国新聞が報じた。

JCVがミャンマー・マンダレーで予防接種の現場視察

JCVがミャンマー・マンダレーで予防接種の現場視察

NPO「世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)」の使節団は11月2~8日の日程でミャンマーを訪問した。JCVは個人や民間企業から寄付を募ってポリオなどの予防ワクチンを購入し、途上国に無償提供している。使節団は中部マンダレーなどを訪れ、乳幼児の接種が行われている現場を視察した。使節団は毎年派遣されており、今年は企業スポンサー5社などから9人が参加した。JCVは1996年から毎年、ユニセフ(国際連合児童基金)と協力してミャンマーにワクチンを提供している。ユニセフでは、ミャンマーでは5歳未満の乳幼児の予防接種の体制が整っておらず、死亡率が日本の20倍超に上るとしている。NNAが報じた。

平安期の東北の英雄アテルイらに思い馳せ、記念の法要

平安期の東北の英雄アテルイらに思い馳せ、記念の法要

平安時代の蝦夷の英雄、アテルイとモレの顕彰碑が建立されて20年を記念する法要が11月8日、碑が建つ京都市東山区の清水寺で営まれた。二人にゆかりのある岩手県と福島県の関係者や、関西在住の東北出身者ら約150人が集い、1200年前の歴史に思いを馳せた。

アテルイとモレは当時の東北地方の指導者で、平安時代、桓武天皇の御世、朝廷から派遣された征夷大将軍・坂上田村麻呂らと数次にわたり激闘を繰り広げた。勝利した田村麻呂は二人を連れて都に凱旋し、朝廷に二人の助命を嘆願したが、許されず、処刑されたと伝わる。関西在住の岩手県出身者が、田村麻呂ゆかりの清水寺に二人の碑を建てさせてもらえるよう持ち掛け、平安遷都1200年に合わせて1994年に実現した。

古墳壊し敷地造成、藤原宮・大極殿院建設の痕跡

古墳壊し敷地造成、藤原宮・大極殿院建設の痕跡

奈良文化財研究所は11月6日、694年に造営された藤原宮跡(奈良県橿原市)の発掘調査でで、天皇が即位などの重要儀式を行う地区「大極殿院」から、古墳を囲んでいた周溝の跡や埴輪片が見つかったと発表した。当初あった古墳を壊し、敷地を造成したとみられる。大極殿院は東西約120㍍、南北約170㍍の区画で、中心に大極殿があり、内庭を挟んで南側に南門があった。石敷きの内庭の下の地層から古墳の周溝が見つかった。

周溝は幅約1.5~2㍍の弧状の溝で、形状などから古墳は直径約12~15㍍の円墳とみられる。円筒埴輪の一部や土器などが出土し、周辺から耳環や管玉など古墳の副葬品らしい遺物も見つかった。墳丘を削って平らにし、宮を造営したらしい。藤原宮跡ではこれまで、大極殿院の南側でも別の古墳の周溝の一部が見つかっている。たとえ古墳を壊すことになったとしても、大和三山に囲まれた景勝の地に宮を造営することが大切だったものとみられる。