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伊の古代都市ポンペイ市民は多様な食生活をしていた

伊の古代都市ポンペイ市民は多様な食生活をしていた
 米シンシナティ大の研究チームの調査によると、1900年以上前の火山の噴火で埋没したイタリア南部の古代都市ポンペイの市民が、キリンやフラミンゴの肉を食べ、穀物、果物、鶏卵、魚なども食す豊かで多様なものだったことが分かった。同チームは10年以上にわたり、ポンペイ遺跡の飲食店が集まる地区で発掘調査を実施。その結果、穀物や果物、木の実や鶏卵、魚などが一般的に食べられていたことを確認した。さらにウニやキリンの肉、スペイン産の魚の塩漬けやインドネシア産の香辛料など珍しい食品も食していたとみられることも分かった。

大河ドラマ「軍師 官兵衛」初回平均視聴率は18.9%

大河ドラマ「軍師 官兵衛」初回平均視聴率は18.9%
 2014年1月5日に放映されたNHK大河ドラマ「軍師 官兵衛」の第1回の平均視聴率は18.9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だった。関西地区は23.0%だった。前年の綾瀬はるか(28)主演の「八重の桜」は初回21.4%だったが、これを下回った。東京地区ではここ10年で。12年の「平清盛」(17.3%)に次いで、2番目に低い数字のスタートとなった。戦国時代、織田信長が本能寺の変で自刃した後、急遽、頭角を現し、一気に天下統一の道を突き進んだ豊臣秀吉。この太閤にまで上り詰める秀吉を支えた天才軍師・黒田官兵衛孝高(よしたか)の生涯を、「V6」の岡田准一(33)を主役に配し描く。

京都・下鴨神社で新春恒例「蹴鞠初め」巧みな技披露

京都・下鴨神社で新春恒例「蹴鞠初め」巧みな技披露
 蹴鞠(けまり)を奉納する新春恒例の「蹴鞠初め」が2014年1月4日、京都市の下鴨神社で催された。保存会のメンバーら、伝統装束に身をまとった男女が鞠を高々と蹴り上げ、巧みな技を披露した。鞠が続けて宙を舞うごとに、見物客は歓声と拍手を送っていた。奉納後には6月に開催されるワールドカップ・ブラジル大会にちなみ、サッカーボールを使った蹴鞠も披露された。

隠岐で1200万年前の地層から二枚貝の新種の化石発見

隠岐で1200万年前の地層から二枚貝の新種の化石発見
 島根大と北海道教育大の合同チームは12月28日、島根県・隠岐諸島の1200万年前の地層から二枚貝の新種2種の化石が見つかったと発表した。「オキノホタテ」と「ゴダイゴソデガイ」と命名し、2014年1月発行の日本古生物学会の国際誌に掲載される。
 オキノホタテは大きさ2~8㌢で、ヤベホタテガイ属では最古の種となる。従来種に比べ、貝殻の扇状の広がりの角度が大きいのが特徴。ゴダイゴソデガイは、隠岐へ流罪になった後醍醐天皇にちなんで名付けられた。大きさ約1㌢と従来種より小さく、殻の模様が少ないことから新種と断定した。今回の2種は比較的水温の低い海の生息したとされる。当時は大陸と日本列島の間が隆起して陸続きになりつつあった時代で、対馬海峡から日本海に流れ込む暖流が少なくなり、水温が下がるなど環境が変化したと考えられるという。

スマトラ沖地震・大津波の被害を伝える画像を保存

スマトラ沖地震・大津波の被害を伝える画像を保存
 京都大学の山本博之准教授らは首都大学東京と共同で、2004年12月26日、インドネシアで発生したスマトラ沖地震による大津波の被害を伝える画像を長期保管する「デジタルアーカイブ」をつくり、ウェブサイト(http://ache.mapping.jp/)で公開した。インドネシア政府によると、23万人以上の死者・行方不明者が出た災害の恐ろしさを伝え、防災の備えを呼び掛けるのが狙い。
 サイトでは、最大の被害に見舞われた、地震直後の05年1月から11年8月までのインドネシア・アチェ州の1000カ所以上の画像を公開。津波に襲われた街が復興に向かう様子を見ることができる。スマートフォンで使うアプリも今後提供するという。

駐日大使に知日家のユスロン氏 新大使14人を任命

駐日大使に知日家のユスロン氏 新大使14人を任命
 ユドヨノ大統領は12月24日、中央ジャカルタの大統領宮殿で14大使を任命、新駐日大使にユスロン・イフザ・マヘンドラ氏が就任した。ユスロン氏は筑波大で修士、博士号を取得し、日刊紙コンパスの東京支局長を務めるなど、計13年の日本滞在経験を持つ知日家。日本語が流暢(ちょう)な初めての駐日インドネシア大使となる。

『歴史くらぶ』が選ぶ2013年 10大ニュース

『歴史くらぶ』が選ぶ2013年 10大ニュース
①「卑弥呼の墓」解明へ 箸墓古墳など宮内庁が調査許可
②新宿で4000年前の縄文時代の人骨11体分発見
③藤原京跡北で古代の幹線道路「中ツ道」路面の遺構発見
④「御堂関白記」「慶長遣欧使節関係資料」世界記憶遺産に
⑤縄文人は普通に調理?土器の焦げ跡に魚を煮炊きした跡
⑥秀吉の「賎ヶ岳の合戦」戦略指示書発見 官兵衛も参戦
⑦現代語の新作能「世阿弥」上演 生誕650年記念
⑧南アでチンパンジーとヒトの特徴持つ猿人の骨格発見
⑨カンボジアでアンコールワットより古い巨大遺跡発見
⑩日本庭園の元祖 奈良・飛鳥京跡苑池の南池の全容判明

群馬の金井東裏遺跡で骨製小札を発見 よろいの一部か

群馬の金井東裏遺跡で骨製小札を発見 よろいの一部か
 群馬県埋蔵文化財調査事業団によると、群馬県渋川市の金井東裏遺跡で、動物の骨でつくられた小札(こざね)と呼ばれる短冊状の板が新たに見つかった。数十枚が連結された状態で、よろいの一部か付属品とみられる。骨製小札が見つかったのは国内で初めて。骨製小札は、1枚が縦6.6㌢、横約3㌢、厚さ数㍉。1段あたり十数枚が、3段にとじられていた。同遺跡からは、6世紀初め(古墳時代)の火山灰層からよろいを着けた男性の骨が出土しているが、この出土場所近くで、巻かれた状態で見つかった別の鉄製よろいの内部にあった。

カステラ箱から古墳時代の”一級品”金銅製馬具出土

カステラ箱から古墳時代の”一級品”金銅製馬具出土
 大正時代に三重県津市で、6世紀末~7世紀初頭の金銅製馬具が出土していたことが分かった。同市内の民家で長年、紙のカステラ箱に入れて保管されていた。奈良県橿原考古学研究所によると、現在は消滅した古墳の副葬品とみられる。竜や鳳凰の精緻な透かし彫りがあり、当時の一級品という。馬具は馬の口にくわえさせる轡(くつわ)、革帯をつなぐ辻金具など。1915年(大正4年)に警察に提出した「発掘届」もあった。出土地に有力豪族がいた記録はなく未知の有力者の存在を示す資料という。

襖絵10枚が円山応挙の作と確認 京都の美術館で公開

襖絵10枚が円山応挙の作と確認 京都の美術館で公開
 京都市の相国寺(上京区)が所蔵する襖(ふすま)絵が、江戸時代中期の画家、円山応挙の作品であることが確認され、12月20日、相国寺承天閣美術館で報道陣に公開された。円山応挙展後期展で21日から2014年3月23日まで一般公開される。襖絵は20枚からなり、寺の開山堂に飾られていた。うち雪景色の山里を描いた「雪中山水図」10枚が応挙作と分かった。応挙は当初、これらを京都御所の女院御所向けに制作。1807年に建物ごと相国寺に与えられ、寺は移築し開山堂として使っていた。寺の記録と応挙の弟子が残した制作記録とが一致した。