鶏卵値上がり 小玉にも波及 鍋物の需要期見据え
鶏卵相場の上昇が小さなサイズの、小玉にも波及してきた。東京地区では最も小さいSSが1カ月で22%高となり、SやMSも同14~15%上がった。おでんや鍋物向け需要を意識した業界の買いが入っている。1個当たり単価が相対的に安い小玉は扱いやすく需要が広がっている。
相場の指標となっているJA全農たまご(東京都新宿区)によると、9月29日には最小のSSが1㌔175円と、前月比6%高となった。Sは同4%高の235円、MSは同4%高の245円だった。
秋の味覚 今年は安め 国産マツタケ4割安
秋が旬の食材で安めのものが目立っている。国産マツタケは入荷量が増え、クリや柿も生育が順調だ。この夏は天候不順による不作で、スイカやメロンの高値が目立ったが、秋は比較的手ごろに旬の味覚を楽しめそうだ。
国産マツタケは旧盆後の雨と気温低下で生育がいい。東京・築地市場の卸価格は400㌘1万6200円(高値)と前年比4割安い。入荷量も2割多い。
店頭価格も平年より安めだ。西武池袋本店(東京都豊島区)では1万5000~3万円。割安感を追い風に売上高は前年比15%増えているという。大阪市内のスーパーでは岩手県産マツタケが100㌘2980円で販売されている。中国産マツタケは入荷量が前年比2割少なく卸値は1㌔7600円と高めだ。
8月の猛暑で高かったブドウも「巨峰」を中心に前年並みに下がってきた。都内のスーパーの店頭価格は柿が1個90~140円、クリは1袋(600㌘)400円。「巨峰」は1房500円が中心だ。
「おおさか維新」結党表明17人参加 都構想再挑戦掲げ
橋下徹大阪市長は10月1日、大阪市内で記者会見し、新党「おおさか維新の会」の結党を正式表明した。10月24日に結党大会を開き、執行部体制などを決める。橋下氏は「大阪都構想を掲げた改革政党として、本物の維新をもう一度つくる必要がある」と述べ、5月の住民投票で否決された都構想への再挑戦を新党の旗印とする考えも示した。
維新の党の馬場伸幸前国会対策委員長は1日、松野頼久代表らに対し、現時点で新党に衆院議員11人、参院議員6人の計17人が参加を決めていると伝えた。
新党名に「おおさか」を入れた理由について「東京一極集中の是正の象徴だ」と説明。統治機構改革や地方分権など8項目の基本政策を掲げた新党の綱領を発表し、綱領には大阪の副首都化や地方自治体が国政に関与できる新たな仕組みづくりを盛り込んだ。