御堂筋に規制緩和第1号の105㍍ビル 三菱東京UFJ銀
三菱東京UFJ銀行は7月10日、大阪の中心部を南北に貫くメインストリートの御堂筋沿いに建設する「三菱東京UFJ銀行大阪ビル」(大阪市中央区)の起工式を執り行った。同行の前身一つの旧三和銀行本店跡地で、本館は地上21階建て、地下3階建てで旧ビルの2倍を超える高さ約105㍍の高層ビルとする。大阪市が2014年に御堂筋沿いのビルの高さ規制を緩和したのを受けた第1号案件。17年11月末の完成を予定。
「三輪そうめん」ブランド再興目指し業界一丸
そうめん発祥の地とされ、かつては業界をリードした奈良県桜井市の「三輪そうめん」業界が一丸となって、ブランド再興を目指している。ライバル業者同士が工場を相互見学するなど「秘中の秘」も明かし合い、”手の内”を見せ合って、品質向上に取り組む。国の「地理的表示保護制度」も活用して、兵庫や長崎など他産地との差別化を図る。
そうめんは奈良時代に宮司の子孫が、飢饉対策で作った保存食が起源という。江戸時代には播州(兵庫県)、小豆島(香川県)、島原(長崎県)など各地にそうめん製造の技法が伝わった。2009年の手延べそうめん生産量(小麦粉使用料ベース)は兵庫の2万117㌧、長崎の1万3566㌧に対し、奈良は3位の3669㌧と大きく水をあけられた。
さらに14年夏の商戦では、天候不順などで売り上げが前年比で1割も落ち込み、県三輪素麺工業協同組合の約80社は、最近10年以上なかった生産調整に踏み切った。通常は冬場から6月末まで続く生産を4月で中断したのだ。これで、危機感を共有したという。
三輪そうめんの需要振興に向け、県内の大学と連携した商品開発、宿泊付きの手延べそうめん体験などの計画も進行中だ。
近畿大とパナマ政府がキハダマグロの稚魚成育に成功
近畿大学とパナマ政府、国際協力機構(JICA)が、中米パナマで海上のいけすでキハダマグロの稚魚を成育することに成功した。JICAパナマ支所の小林一三所長によると、このプロジェクトが目指しているキハダマグロの世界初の完全養殖のプロセスは最終段階に近づいた。
6月半ばに全長約6㌢の稚魚約240匹を海上のいけすに移送。8日の時点で約4割が生き残り、約3倍の20㌢前後に成長した。背びれに電波発信機と個体番号を書いたタグを釣り針で付け、今後放流し、番号を基に約2年かけて産卵状況などを探る。
近畿大はクロマグロの完全養殖に世界で初めて成功した実績があり、キハダマグロへの応用を目指して2011年から研究している。共同通信などが報じた。