大阪府警察本部によると、2020年に大阪府内で起きた刑法犯罪は6万8,372件で前年より1万6,300件(19.3%)減り過去最少となった。新型コロナウイルスの流行に伴い、外出機会が減ったためとみられる。
犯罪の種類別にみると、窃盗が4万9,392件で1万5,313件(23.7%)減少したほか、詐欺や横領などが3,452件で350件(9.2%)減った。また、殺人や強盗、放火などが5,531件で90件(14.0%)減った。
一方、特殊詐欺については被害額が2020年1年間で22億円を超えた。2021年1月でもすでに2億円を上回るなど、いぜんとして高い水準にあり、警察は引き続き注意するよう呼び掛けている。
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20年の旅行収支 訪日外客激減で79.2%減に 新型コロナの影響浮き彫り
財務省が2月8日発表した2020年の国際収支速報によると、旅行収支の黒字は5,621億円で前年比79.2%減となった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2020年の大半が出国・入国制限下にあったことで、中国・韓国など全主要市場からの訪日外客が激減したことがその要因。新型コロナウイルスの影響の大きさが改めて浮き彫りになった。
旅行に貨物輸送を加えたサービス収支は3兆5,362億円の赤字だった。赤字は2年ぶり。海外との取引状況の全体を位示す経常収支の黒字は13.8%減の17兆6,976億円で、2年ぶりに減少した。
経常収支のうち、輸出から輸入を差し引いた貿易収支の黒字額は3兆457億円。輸出は11.4%減の67兆3,277億円、輸入は15.0%減の64兆2,820億円だった。
20年度の居酒屋倒産10カ月で145件 最多更新か 小・零細9割以上
東京商工リサーチのまとめによると、2020年度(2020年4月~2021年3月)の居酒屋の倒産(負債1,000万円以上)が、1月までの10カ月間で145件(前年同期比16.9%増)に達し、2001年度以降の20年間で2番目となった。このままのペースで推移すると、年度最多の2019年(149件)を2月にも上回り、過去最多の更新が確実になった。
倒産の原因別では販売不振が127件(前年同期比17.5%増)と全体の9割弱(構成比87.5%)を占め、休業や時短営業の直撃を示している。資本金別では1,000万円未満が136件(同93.7%)、負債額別では1億円未満が131件(同90.3%)、従業員10人未満が136件(同93.7%)など、小・零細規模の倒産が9割以上を占めている。
日本産業分類の「飲食業」の「酒場・ビヤホール」を集計・分析した。