日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、中国のEコマース大手アリババクラウドはこのほど、2021年内にデータセンターをフィリピン・マニラに設置すると発表した。同社にとってフィリピンで初めてのデータセンターとなる。
データセンターではエラスティックコンピューティングやデータベース、情報セキュリティー、データ処理・解析などのサービスを提供する予定。アリババクラウドは優秀な技術者を多く輩出する人材プールとしてフィリピンを位置付けており、フィリピンで5万人のIT技術者の育成を計画している。
アリババクラウドは世界21の地域にサービス展開し、アジア太平洋地域ではシンガポール、マレーシア、インドネシア、インド、オーストラリアに拠点を持つ。今後3年間で同地域に10億ドルを投じ、人材育成するとともに。10万社の技術系スタートアップの成長をサポートすることを目指すという。
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広島で旧陸軍の大規模な軍事施設遺構 原爆で壊滅
広島市中心部のサッカースタジアム建設予定地で市が進めている発掘調査で、旧陸軍の大規模な軍事施設遺構が見つかった。1945年8月6日の原爆投下で壊滅した「中国軍管区輜重(しちょう)兵補充隊(輜重隊)」の跡とみられる。
スタジアムはサッカーJ1、サンフレッチェ広島の新たな本拠地として、広島城西側の中央公園広場(所在地:広島市中区)に建設される。2022年1月に着工予定で、2024年のオープンを目指している。
遺構は地表から1m以上の深さにあり、厩舎とみられる建物の基礎や石畳、水路などの跡が確認された。輜重隊の兵舎や厩舎などが建ち並んでいたが、原爆投下で壊滅的な被害を受けた。戦後は跡地に盛り土をするなどし、原爆で家を失った市民のための簡易住宅が急遽建てられた。
今回見つかった遺構は、発掘された被爆遺構遺構では最大級となる可能性がある。
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住友ゴム 高減衰ゴムによる制振ダンパー 海外で採用,普及
住友ゴム(本社:神戸市中央区)は6月17日、ゴム技術を応用したビル用制振ダンパー「GRAST(グラスト)」の海外での採用・普及状況について発表した。
GRASTは同社が長年にわたるゴムの研究・開発で培った先進技術から誕生した高減衰ゴム。瞬時に熱エネルギーに変換する性能を利用することで、構造物が受ける風揺れのような微小な揺れから大地震まで、様々な揺れを吸収、コントロールする技術。ビルや橋などに採用されている。
最も採用が多いのは台湾。台北市では南港地区に建設中で、2024年完成を目指している「世界明珠」の8棟すべてにGRASTが採用された。地震が多い台湾ではこれまでに100件以上の建造物に採用されているが、今回の物件規模での採用は初。
同じく地震被害が多いインドネシアでのGRAST初採用案件は、ガジャ・マダ国立大学。このほか、韓国、フィリピンなどで採用されているという。
世界中の地震多発地域へさらに幅広く展開、より多くの建造物を守ることで災害防止や減災に貢献していく。