菅総理大臣は10月26日召集された臨時国会で、初めての所信表明演説を行い、脱炭素社会の実現に向けて2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすると表明した。
温室効果ガスの削減目標について、日本政府は4年前に策定した地球温暖化対策計画で「2050年までに80%削減することを目指す」と初めて長期目標を掲げた。そして昨年まとめた地球温暖化防止対策の長期戦略では「今世紀のできるだけ早い時期に『脱炭素社会』を実現することを目指す」としていた。こうした経緯を踏まえ今回菅政権として、具体的な時期を明示し、その目標を示したもの。
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5~7月の妊娠届11.4%減 コロナで出生数大幅減へ 厚労省
三菱重工 スペースジェット事業凍結か 支える収益余力乏しく
三菱重工が小型ジェット旅客機「三菱スペースジェット」事業を事実上凍結する方向で調整に入ったと10月22日報じられた。これに対し同社および三菱航空機ともに肯定も否定も避けつつ、「当社が正式に発表したものではない」とコメントするにとどまっている。しかし、同社の主軸あるいは基幹事業の不振や、新型コロナ禍に伴う航空需要の低迷長期化など同事業を取り巻く環境は極めて厳しい。
スペースジェットはすでにおよそ300機を受注済みだ。ところが、型式証明をまだ取得できていない。そのため、開発費がかさむばかりで収入がない。同社はすでに1兆円もの巨費をスペースジェットの開発に投じているといわれる。したがってスペースジェットがとてつもなく”重荷”になっている。主力事業がいずれも稼げなくなっている中、同事業を支える余力を失っているのだ。こうした点を考え合わせると、同社の経営陣によるトップダウンでスペースジェット事業の凍結の話が進んでいると推測される。
つばめBHB ラオスの余剰水力発電活用の肥料生産の基礎調査実施
コントレイル 史上3頭目の無敗3冠達成 父子2代制覇の偉業
競馬のコントレイルが偉業を達成した。京都競馬場で10月25日行われたクラシック3冠最終戦となる第81回菊花賞(3歳オープン、G1・芝3000m、18頭立て、1着賞金1億2,000万円)で、福永祐一騎手騎乗で単勝1.1倍の圧倒的1番人気に支持されたコントレイル(牡、栗東・矢作芳人厩舎)が勝利。1984年のシンボリルドルフ、2005年の父ディープインパクトに続く史上3頭目の無敗3冠制覇を果たした。通算成績は7戦7勝。
レースは、ほとんど危なげなかった皐月賞、日本ダービーに比べて、一瞬ヒヤリとさせる接戦となり、最後の100mほどは馬体を合わせての競り合いとなったが、これを凌ぎ切った。クビ差の2着にはアリストテレス、さらに3馬身半差遅れた3着にサトノフラッグが入った。
核兵器禁止条約 21年1月に発効へ 批准国・地域が50に
ピーチ・アビエーション 国際線の運航を7カ月ぶり再開
初披露4件含む59件の宝物を出展 奈良「正倉院展」始まる
奈良国立博物館で10月24日から、正倉院の宝物を公開する秋の恒例行事「正倉院展」が始まった。11月9日まで。正倉院展は奈良時代の聖武天皇ゆかりの宝物を集めたものだが、今年は初出展の4件を含む59件の宝物が出展されている。
象の歯の化石「五色龍歯(ごしきりゅうし)」は、聖武天皇の妃、光明皇后が東大寺に納めたもので、当時は削って粉にしたものが鎮静作用のある漢方薬として用いられていた。また、羊毛でできた長さが2m余あるフェルトの敷物「花氈(かせん)」は、東大寺の法要で使用されたとみられ、草花の文様が円形にあしらわれている。
今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、当日券の販売はなく、日時が指定された前売券が必要だが、ほぼ完売しているという。