福島県南相馬市の鷺内(さぎうち)遺跡で見つかった縄文時代晩期(約3,000年前)の、クルミが大量に詰まった編みかごなど出土品4点の保存処理が終わった。6月13日まで南相馬市博物館で展示されている。
鷺内遺跡は縄文時代晩期と古墳~平安時代の遺跡。2017~2018年の調査で、縄文期の貯蔵穴とみられる土坑からかごやざるなど計17点が出土した。湧き水に浸かったお陰で腐らずに残ったものに、今回保存処理が施された。中でもクルミが詰まった編みかごは完全な形で見つかった。
クルミの編みかごは底面が縦、横とも約20cm、高さ約35cm.竹笹塁で編み上げられ、推定で数百個のオニクルミが詰まっている。3.6~4.2cmと大ぶり粒が揃っている。クルミが詰まったかごがこれほど完全な形で出土するのは、全国でも例がないという。
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緊急事態延長で消費・雇用に深刻な影響 下押し3.1兆円,失業増加
緊急事態宣言の延長に伴い経済、雇用に深刻な影響を及ぼしそうだ。野村総合研究所の試算によると、5月28日、緊急事態宣言の6月20日までの延長が決まったことで、4月下旬の3度目の宣言が発令されて以降の個人消費の累計下押しは計3兆1,790億円に膨らむ見込みだ。うち今回の9都道府県の緊急事態宣言の20日間延長で個人消費が1兆2,420億円、下押しされると試算している。
2021年1~3月期の日本経済は3四半期ぶりにマイナス成長に沈んでいる。経済の低迷は雇用にも大きな影響を及ぼす。第一生命経済研究所によると、4月下旬~5月末の1カ月分だけで失業者が5万7,000人、宣言延長でさらに3万2,000人それぞれ増加する可能性があると指摘している。雇用環境の悪化は経済の悪化に遅れて表面化していく。それだけに雇用調整助成金の特例措置延長をはじめ、早めに雇用悪化対策を講じる必要がある。
様々な批判を浴びながらも経済への影響をできるだけ小さくしたいと講じられてきた対策。ワクチン接種が遅れる日本は、頼みの経済がコロナ前の水準に届かないまま、緊急事態宣言の延長で長期低迷に向かうリスクに迫られている。