関西医科大学(所在地:大阪府枚方市)が2022年4月、新たながん治療法「光免疫療法」の研究拠点「関西科大学附属光免疫医学研究所」を設置することになった。所長にはこの治療法を開発してきた、米国国立衛生研究所の小林久隆主任研究員が就任する予定。
光免疫療法は、光に反応する特殊な薬剤を患者に投与した後、光を当ててがん細胞を破壊する新しいがんの治療法。点滴で患者に薬剤を投与し、薬剤の成分ががんに取りついたタイミングで、レーザーを当てると薬の成分が活性化し、がん細胞が破壊される仕組み。
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田村正和さん 心不全で死去 77歳 俳優「古畑任三郎」など
テレビドラマ「古畑任三郎」シリーズなどで知られた俳優、田村正和(たむら・まさかず)さんが4月3日、心不全のため死去していたことが分かった。77歳。葬儀は親族で営んだ。喪主は妻和枝(かずえ)さん。
京都府出身。俳優の坂東妻三郎さんの三男として生まれる。1961年、高校在学中に木下恵介監督の映画「永遠の人」で本格デビュー。その後、テレビドラマに多数出演。時代劇「眠狂四郎」、「鳴門秘帖」などでニヒルな二枚目のイメージが定着。80年代はコミカルな父親役から二枚目まで幅広く演じて、お茶の間に親しまれた。
94年に放送された三谷幸喜さんの脚本の刑事ドラマ「警部補・古畑任三郎」では、独特の口調で犯人を推理する個性的な刑事役を演じて人気を博し、同作はシリーズ化された。いずれも俳優の兄高広さん、弟亮さんとともに「田村3兄弟」と呼ばれた。
伊能「小図」副本発見 江戸後期の伊能忠敬測量隊が作成
日本地図学会の専門部会は5月18日、江戸後期に伊能忠敬(1745~1818年)と測量隊が作製した手描きの「大日本沿海輿地全図」のうち、列島を3枚に収めた「小図」の副本(控え)が新たに見つかったと発表した。
学会によると、幕府に提出した伊能図の正本は明治期にすべて焼失。小図の副本全3枚の現存が確認されたのは、2002年の東京国立博物館所蔵図(国重要文化財)以来2例目という。保存状態も良好で色彩が美麗に残る重文級の発見。
伊能図は縮尺が違う大中小3種あり、小図は縮尺43万2000分の1。副本は測量隊の控えなどとして、正本と並行して作製された。今回の副本は北海道、東日本、西日本を横約1.6m、縦1.5~2.5mの用紙に描き「実測輿地図」と題されていた。