大阪メトロが5月20日発表した2021年3月期決算は、純損益が43億円の赤字(前年同期は271億円の黒字)だった。赤字は2018年の民営化後初。同社の全株式を保有する大阪市への配当はゼロの見通しとした。
鉄道の利用客数は前年比で3割減少した。コロナ禍による鉄道事業の減少幅は459億円。バスや流通など鉄道以外の事業も落ち込み、全体の売上高は前年比27%減の1,338億円。直近の大阪市への配当総額は2020年3月期が64億円、2019年3月期が87億円だった。
「アジア」カテゴリーアーカイブ
万博公園に国内最大級のアリーナ 27年秋開業目指す 事業者決定
大阪府は5月19日、万博記念公園(所在地:大阪府吹田市)で民間資本を活用した整備を計画していた国内最大級のアリーナ施設について、事業予定者が決まり、2027年秋の開業を目指すと発表した。収容人数は1万8,000人。
事業予定者は三菱商事都市開発、米餡シュッツ・エンターテインメント・グループ(AEG)、関電不動産開発による共同企業体。AEG世界各地でエンターテインメント関連のイベント開催や施設の運営を手掛けている。府は同社のノウハウを活用しながら、世界フィギュアスケート選手権や米プロバスケットボールNBAなどの国際スポーツ大会を招くことを想定しており、年間180万人の来館を見込んでいる。
アリーナ整備は、大阪モノレール万博記念公園駅前活性化事業の一環で、2023年に着工予定。アリーナ完成後も2037年まで順次、周辺に商業施設やマンションを建設していく。