「アジア-国際交流」カテゴリーアーカイブ

日米欧 レアアース安定供給へ「貿易圏」

米国務省は2月4日、日本や欧州連合(EU)各国などとレアアース(希土類)の安定供給に関する閣僚級協議を開催した。出席したバンス副大統領は各国と連携して「強制力のある最低価格制度によって(中国さんが流入しない)外部から守られた”重要鉱物貿易圏”をつくる」と提案した。

日英首脳が会談 次期戦闘機の共同開発加速

高市首相は1月31日、英国のスターマー首相と首相官邸で会談した。両首脳は、イタリアを加えた3カ国で取り組む次期戦闘機の共同開発を加速し、サイバー分野の能力構築などの協力も拡大することで一致した。また、重要好物のサプライチェーン(供給網)など経済安全保障分野での協力の強化も確認した。

EU 南米との自由貿易協定に署名 米を牽制

欧州連合(EU)は1月17日、ブラジルやアルゼンチンなどで構成する「南米南部共同市場(メルコスール)」と自由貿易う協定(FTA)を柱とするパートナーシップ協定に署名した。
ただ、これはEU執行部が署名はしたものの、批准に必要な欧州議会の採決は今後行われる。農業国フランスなど一部加盟国の反発は根強く、交渉が白紙に戻る可能性がある。
先行署名したのは、「競争よりも協力を、分断よりもパートナーシップを選ぶ」(フォンデアライエン欧州委員長)EUが、保護主義色を強めるトランプ米政権を牽制する意味がある。
署名式は南米パラグアイの首都アスンシオンで行われた。協定の対象となるのはEU27カ国」と、メルコスールのうちの4カ国(ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ)で、両陣営合わせると人口は7億人を超え、世界の国内総生産(GDP)の約20%を占める巨大市場となる。

日・伊 経済安保連携強化 供給網強靭化へ

高市首相は1月16日、首相官邸でイタリアのメローニ首相と会談し、経済安全保障分野での連携強化などを柱とした共同声明を発表した。
共同声明の要点は①覇権主義的な動きを強める中国を念頭に、経済的威圧や輸出規制対する「深刻な懸念」を共有した②重要鉱物などのサプライチェーン(供給網)の強靭化に協力して取り組む③日伊関係を従来の「戦略的パートナーシップ」から「特別な戦略的パートナーシップ」に格上げするーーなどを明記した。
高市氏は「重要鉱物の輸出規制への国際社会の懸念が高まる中、同志国で協働していくことが急務だとの認識で完全に一致した」と強調。メローニ氏は、今年が日伊両国の外交関係樹立160周年の節目になることに触れ、「次の160年でなにができるかをお互いに探り、絆をさらに強化していきたい」と語った。

G7財務相会合 レアアース供給多角化で一致

先進7カ国(G7)などは1月12日、米国・ワシントンで重要鉱物に関する財務相会合を開いた。中国がレアアース(希土類)を経済的威圧に利用する中、連携して供給網の多角化を進め、対中依存度を迅速に低減していくことで一致した。
同会合にはG7に加え、オーストラリアやメキシコ、インドなども参加した。日本からは片山財務相が出席した。片山氏は会合後、記者団に「対中依存度をスピード感を持って引き下げていくしかないとの合意に至った」と語った。

日韓経済安保 協議合意 高市・李首脳会談

高市首相と韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領の日韓首脳は1月13日、奈良市で会談し、経済安全保障協力の推進に向けた当局感協議を開始することで合意した。中国を含む国際情勢も議論し、日韓関係の「戦略的重要性」を踏まえ、「地域の安定」に向けた連携を確認した。
高市氏は「日韓関係をさらなる高みに発展させる年としたい」と語った。李氏は「複雑で乱れた国際秩序の中、韓日の協力は何より重要だ」と強調した。今回の会談は相互往来「シャトル外交」の一環。両氏の会談は2025年10月に続き2度目。

停戦後に駐留部隊派遣 英仏ウクライナ署名

ロシアの侵略を受けるウクライナを支援する欧州全体の「有志連合」は1月6日、パリで首脳会議を開き、停戦後のウクライナに参加国が法的結束力を持つ「安全の保証」を提供する用意があることを明記した「パリ宣言」を取りまとめた。英国、フランスとウクライナの首脳は、停戦後の駐留部隊派遣に関する文書にも署名した。
パリ宣言には、米国が主導する停戦と監視の枠組みに有志国が参加することや、停戦維持のため、米国の支援を受けた多国籍部隊を陸海空に展開することなどが盛り込まれている。

欧州の安保理事国の反応割れる ベネズエラ

米国によるベネズエラ攻撃を巡り、1月5日開かれた国連安全保障理事会では、米国と同盟関係にある欧州の理事国の間でも反応が割れた。ベネズエラの次のターゲットは?と、自国に脅威が及びかねないとの危惧から、中南米諸国からも懸念の声が相次いだ。
”ドンロー主義”のもと、米国への麻薬流入の温床地域として、中南米への攻勢を公言するトランプ大統領の発言を受け、理事会は揺れ動いた。

日中交流協会 1月予定の訪中を延期

日本の経済界でつくる日中交流協会は12月31日、2026年1月に予定していた中国への訪問団の派遣を延期すると発表した。中国側が、台湾有事を巡る高市首相の国会答弁に反発を強めていることが影響した。現時点では延期後の日程は未定としている。
訪中団の派遣は1975年に始まり、コロナ禍を理由に見送られた2020〜2023年以外、ほぼ毎年行われ、経団連会長ら日本の財界首脳が、中国政府の要人らと会談して円滑な関係を構築してきた今回も経団連、日本商工会議所の首脳ら約200人が1月20〜25日の日程で北京や海南省などを訪問する予定だった。

EU ロシア凍結資産活用を断念 報復懸念で

欧州連合(EU)は12月18日、ベルギー・ブリュッセル」で開いた首脳会議で翌日未明に及ぶ長時間の協議を行ったが、ウクライナへの融資にロシアの凍結資産を活用する案では合意できなかった。EUに加盟する27カ国のうち、ハンガリー、スロバキア、チェコを除く24カ国が共同で資金を借り入れ、融資することを決めた。2026〜2027年の2年間に900億ユーロ(約16兆円)をウクライナに無利子で融資する。