「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

次世代地熱1,102億円補助 技術開発後押し

経済産業省は4月15日、次世代の地熱発電技術の開発事業に対し、2030年度までに総額1,102億円の費用を補助する方針を決めた。
大手電力などの事業者を想定して6月以降に公募を始め、2030年代早期の運転開始を目指す。脱炭素技術を後押しする「グリーンイノベーション(GI)基金」を活用し、実用化に向けた適地の調査や設計費用、試験井戸の掘削費用などに充ててもらう。
政府は国内発電量に占める地熱発電の割合を2040年度に1〜2%程度とする目標を掲げているが、2024年度の実績は0.3%にとどまっている。

サントリーHD 第一三共子会社を買収

サントリーホールディングス(HD)は4月15日、第一三共の完全子会社で解熱鎮痛薬「ロキソニン」、かぜ薬「ルル」、胃腸薬「ガスター10」などの一般用医薬品を手掛ける第一三共ヘルスケアを2,465億円で買収すると発表した。
サントリーHDは6月から第一三共ヘルスケアの株式を段階的に取得し、2029年6月までに完全子会社とする予定。今回の買収で医薬品を新たに商品群に加え、健康関連事業を酒類ys清涼飲料に次ぐ収益の柱に育成することを目指す。
サントリーHDは1992年に健康関連事業に参入。現在は完全子会社のサントリーウエルネスを通じ、各種サプリメント「ロコモア」「セサミン」「グルコサミン アクティブ」や、健康食品、スキンケア商品などを手掛けている。同社の2025年12月期の売上高は1,400億円規模で、グループ全体の4%にあたる。第一三共ヘルスケアの2025年3月期の売上高は760億円だった。

政府 ラピダスに6,315億円を追加支援

経済産業省は4月11日、最先端半導体を開発中のラピダスに対し、6,315億円の追加支援が決まったと発表した。今回の追加補助で、政府によるラピダス支援額は累計約2.4兆円となる。ラピダスは2027年度から回路線幅2㌨・㍍(ナノは10億分の1)の半導体の量産開始を目標にしており、研究開発費に充てる。
ラピダスは同日、北海道千歳市の製造拠点内に半導体の性能や製造技術の改善に向けて製品を評価する「解析センター」の開所式を開いた。また、半導体の組み立てなどを行う「後工程」の試作ラインが本格稼働したことも明らかにした。

映画「鬼滅の刃」世界興行収入1,179億円

東宝とソニーグループ傘下のアニプレックスは4月10日、一部劇場を除き9日に上映を終了したアニメ映画「『鬼滅の刃』無限城編 第一章 あかざ(あかざ)再来」の全世界興行収入が1,179億円に達したと発表した。海外で日本の2倍近い興行収入を稼ぎ、日本映画の全世界興行収入として初めて1,000億円の大台を突破して、歴代最高となった。
全世界累計観客数は9,852万人で、うち海外の観客動員数は7,106万人だった。この作品は海外157カ国・地域で放映され、海外興行収入は777億円だった。

合繊各社 糸・綿・生地・不織布値上げ発表

中東情勢の悪化を受けて、合成繊維大手各社が相次いで値上げを発表している。原油価格の高騰でエチレンなど中間材料が上昇し、合成繊維の価格にも転嫁された形。これらは衣料品、日用品、家電製品など幅広く使われており、様々な製品の価格にも波及するとみられる。
東洋紡と三菱商事の合弁会社、東洋紡エムシーは4月8日、釣り糸や安全手袋に加工される高機能なポリエチレンの糸や生地を、5月1日出荷分から5〜10%引き上げると発表した。同社は前日、空気清浄機のフィルターや自動車シートに使われるポリエステルやポリプロピレンの不織布などを20%以上値上げすると発表している。
帝人グループの帝人フロンティアも、7日から衣類やクッションなどの素材となるポリエステルの糸や綿、不織布20%以上、生地を15〜25%引き上げている。東レも4月出荷分から、上着やエアバッグに使われるナイロン、マスクやおむつに用いるポリプロピレンなどの繊維製品8種類を1キロあたり20〜110円以上値上げしている。

塩野義 米政府と薬剤耐性菌生産で契約 

塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は4月8日、米国政府と米国内での抗菌薬「セフィデロコル」の生産に向けた契約を締結したと発表した。塩野義のグループ会社、Shionogi Inc(本社:ニュージャージー州)が、契約を締結した。米国保健福祉省の一部門、生物医学先端研究開発局(BARDA)が推進するプロジェクトの一つ、多剤耐性菌向け抗菌治療薬、セフィデロコルを2029年からの商用生産開始を目指す。これを推進するために、米国から最大で4億8,200万ドル(約760億円)の資金提供を受ける。

ゼンショーHD 創業の小川賢太郎氏死去

牛丼チェーン「すき家」、回転ずしチェーン「はま寿司」などを展開する外食大手ゼンショーホールディングス(HD)創業者で会長の小川賢太郎氏が4月6日、心筋梗塞のため亡くなった。77歳だった。葬儀は近親者で行う。後日、お別れの会を開く予定。
石川県出身。1982年にゼンショーを設立し、初代社長に就いた。2025年3月期には国内の外食企業として初の売上高1兆円を達成。ゼンショーHDを国内有数の外食大手に押し上げた。現在、国内外で約1万5,000店舗を構える。2025年6月に社長を次男の洋平氏に譲り、会長に就任。

大和ハウス 介護事業撤退 ALSOK系へ売却

大和ハウス工業は4月7日、介護事業を担う子会社2社の全株式を、ALSOKの連結子会社、ALSOK介護に売却すると発表した。この子会社2社は、有料老人ホームを運営する大和ハウスライフサポートと、施設・在宅介護などを手掛ける大和リビングケア。いずれも大和ハウスの介護事業の中核を担ってきた。
6月1日に実施する予定で、これにより大和ハウスは介護事業から撤退する。売却額は非公表。同社は持続的な成長を見据え、事業の選択と集中を進める。

三菱自 フィリピンで28年からHV生産

三菱自動車工業(本社:東京都港区)は4月6日、2028年半ばにフィリピンでハイブリッド車(HV)の生産を開始すると発表した。マニラ近郊の既存工場に、新たに70億ペソ(約180億円)を投じて小型車を生産する。生産能力は現在の2割増の年間6万台を見込み、海外への輸出も検討する。同国政府の電動車生産支援制度を活用する。同社がHVを生産するのはタイに続いて2カ国目。