「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

三井化学.帝人 プラスチックのバイオマス化実現する製品展開へ

三井化学(本社:東京都港区)と帝人(本社:大阪市北区)は8月9日、日本初となるバイオマスビスフェノールA(以下、バイオマスBPA)とバイオマスポリカーボネート樹脂(以下、バイオマスPC樹脂)の市場展開に向けた取り組みを開始すると発表した。
この取り組みは三井化学がISCC PLUS認証(国際持続性カーボン認証)に基づいたマスバランス方式を用いてバイオマスBPAの市場供給を開始することに伴い、帝人が同BPAを用いて同方式によるバイオマスPC樹脂の開発・生産を開始するもの。

三菱重工 シンガポールの廃棄物焼却発電社を子会社化

三菱重工業(本社:東京都千代田区)とグループの三菱重工環境・化学エンジニアリング(MHIEC、本社:横浜市西区)は8月8日、廃棄物焼却発電施設の建設・運営事業を手掛けるシンガポールのチュアスワン社完全子会社化したと発表した。株式取得額は非公表。
現地の水処理・水供給運営事業大手、ハイフラックス社保有のチュアスワン社発行株式75%相当をMHIECが取得し、三菱重工との共同出資(三菱重工25%、MHIEC75%)として、チュアスワン社の事業を継続する。

東洋エンジ インドで石油精製プラント受注

東洋エンジニアリング(本社:千葉県習志野市)は8月8日、インド現地法人Toyo Engineering Indian Private Limited(Toyo-India)が、インドのIndian Oil Corporation Limited(IOCL)がグジャラート州ヴァドーダラーで計画する減圧蒸留装置(250万トン/年)の新設工事を受注したと発表した。Toyo-Indiaは設計・調達・建設・試運転までのEPC業務を一括請負で実施する。
IOCLのグジャラート製油所はインド最大の製油所の一つ。同製油所では現在1,370万トン/年から1,800万トン/年への既設製油所の大規模拡張を予定。この拡張プロジェクトの投資総額は3,000億円以上で、完成は2024年度上半期を予定。

デサント 中国・寧波子会社への出資比率拡大

スポーツ用品メーカーのデサント(本社:大阪市浪速区)は8月8日、中国浙江省寧波市の合弁会社、寧波ルコック服飾への出資比率を拡大すると発表した。中国企業の浙江自貿区杉栄服飾から全出資持ち分を35億円で取得する。株式取得実行日は10月1日の予定。
また、寧波ルコック服飾が実施する増資を、同合弁会社に参画する伊藤忠商事のグループ、伊藤忠繊維貿易(中国)が引き受け、最終的に同合弁会社への出資比率はデサント75%、伊藤忠繊維貿易(中国)25%となる。今回のテコ入れにより財務体質を強化、伸び悩む「ルコックスポルティフ」ブランドの事業再拡大を目指す。

テーマパーク「ジブリパーク」11/1開業の予約開始

スタジオジブリの作品を題材にしたテーマパーク「ジブリパーク」(所在地:愛知県長久手市)の11月1日開業に向けた、チケットの予約販売が8月10日に始まる。ジブリ作品に特徴的な豊かな自然風景にアニメの舞台を再現し、非日常的な作品世界で、ゆっくり楽しめるよう入場は予約制。現在、急ピッチで建設、整備作業が進められている。

三井海洋開発と東洋エンジ FPSO事業で新会社設立

三井海洋開発(本社:東京都中央区)と東洋エンジニアリング(本社:千葉県習志野市)は8月5日、シンガポールに共同出資会社を設立すると発表した。浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)事業の強化に向け、FPSOの設計・調達・据付(EPCI)を手掛ける。
8月中に新会社オフショア・フロンティア・ソリューションズを設立する。資本金は1,000万米ドル(約13億5,000万円)。当初、三井海洋開発の子会社が単独で設立し9月をめどに東洋エンジニアリングが出資参画する。出資構成は三井海洋開発の子会社MOPS65%、東洋エンジニアリング35%とする予定。

JAXAと日立造船 宇宙で全固体リチウム電池充放電確認

宇宙航空研究開発機構(JAXA)と日立造船(本社:大阪市住之江区)は8月5日、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟に設置した全固体リチウムイオン電池の実証実験を実施し、世界で初めて宇宙で充放電されたことを確認したと発表した。
両者は2016年から全固体リチウムイオン電池の共同開発を勧めてきた。この全固体リチウムイオン電池はマイナス40℃〜120℃という広い温度範囲で使用可能であり、温度差の激しい真空で放射線にさらされる宇宙環境で利用する設備の小型・軽量化や低消費電力化に寄与することが可能。

NSG マレーシアで太陽電池パネル用ガラス設備新設

日本板硝子(本社:東京都港区、以下、NSG)は8月5日、マレーシアで太陽電池パネル用導電膜付きガラス製造設備を新設すると発表した。
マレーシア国内を中心に建築用ガラス、自動車用ガラスの製造・販売を手掛ける同社グループのマレーシアン・シートグラス社のジョホールバル工場のフロート窯で、オンラインコーティング設備を新設するもので、稼働後に太陽電池パネル用TCOガラスを生産する。生産開始は2024年3月期第4四半期を予定。
この投資は薄膜太陽光パネルの世界的メーカー、米国ファーストソーラー社の生産拡張方針に沿って進められる。ファーストソーラーは2023年下期稼働予定で、インドでも建設中だ。

ブリヂストン タイの油圧ホース生産能力30%増強

ブリヂストン(本社:東京都中央区)は8月5日、約49億円を投じ、油圧ホースのグローバル供給拠点、タイのブリヂストン エヌシーアール カンパニーリミテッド(本社:タイ・ラヨーン県、以下、BSNCR)における生産能力を増強すると発表した。
2025年第2四半期より順次増強、2026年第1四半期にはグローバルでの生産能力は現行比約30%増となる見通し。

住友林業 タイ・バンコクの高級分譲マンション竣工

住友林業(本社:東京都千代田区)は8月5日、タイ・バンコク中心部で現地企業と共同開発していた高級分譲マンション「HYDE Heritage Thonglor」が竣工したと発表した。地上45階・地下2階建て、総戸数311戸で、日本人が数多く居住する高級住宅地「トンロー地区」に位置している。
現地大手ディベロッパー、プロパティーパーフェクトPCLやその傘下企業とともに共同開発した。住友林業がタイで不動産開発を手掛けるのは初めて。