「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

IHI インドネシア国営PLN傘下とアンモニア混焼・専焼検討

IHI(本社:東京都江東区)は4月25日、インドネシア国営電力PLN子会社、プンバンキタン・ジャワ・バリ(PJB)と、火力発電所でのアンモニアやバイオマスの混焼や、将来的な専焼に向けた技術検討を実施することで基本合意書を締結したと発表した。2022年度中に両社で協力してアンモニア専焼の発電を前提とした技術開発を進める。

住友金属鉱山 インドネシアのニッケル製錬所建設中止

住友金属鉱山(本社:東京都港区)は4月25日、インドネシア・スラウェシ州コラカ市ポマラ地区でのニッケル製錬所建設の検討について中止すると発表した。
計画では、総投資額1,500億円前後で、年間生産能力4万トンで、同社のニッケル製錬所では最大規模になるはずだった。現地企業と協議を進めてきたが、工期やコスト面で意見の食い違いが大きく、交渉を続けられないと判断した。

JERA バングラデシュのIPPと脱炭素で協業の覚書

JERAは4月25日、バングラデシュ最大の独立系発電事業者(IPP)、サミット・パワー・インターナショナルと、、脱炭素ロードマップ(行程表)の策定に向け協業することで覚書を締結したと発表した。
サミットパワー社は、バングラデシュの大手コングロマリットサミットグループの傘下の発電事業会社で、同国の発電容量の約1割に相当する約230万KWの発電設備を運営・建設する、同国最大のIPP事業者。
JERAは2019年10月にサミット・パワー社の発行済み株式の22%を取得することに合意して以降、発電設備の効率的な建設・運営等を通じて、バングラデシュの電力の安定供給とサミット・パワー社の企業価値向上に貢献している。
今後両者は同国のパリ協定目標達成に資する水素・アンモニアの活用機会の創出や、蓄電池等の再生可能エネルギーの導入を支援するプロジェクトの検討を行う。

ホンダ 中国合弁のSUV新EV「e:NS1」4/26発売

ホンダ(本社:東京都港区)は4月25日、中国で新設する電気自動車(EV)ブランド「e:N(イーエヌ)」シリーズの第1弾として、スポーツタイプ多目的車(SUV)のEV「e:NS1」を26日に発売すると発表した。価格は20万元(約400万円)前後の見通し。
東風汽車集団との合弁の東風本田汽車(東風ホンダ)が販売する。航続距離は中国独自のCLTC基準で510kmとなる。15.1インチの大型ディスプレーを標準装備するほか、ドライバーのわき見や居眠り運転などを検知し安全運転を支援する機能を搭載している。中国でのEV販売を本格化する。
5月には広州汽車集団との合弁の広汽本田汽車(広汽ホンダ)がSUV「e:NP1」の予約受付も始める。

三菱ガス化学 タイ電子材料工場の能力増強工事完了

三菱ガス化学(本社:東京都千代田区)は4月25日、タイの電子材料生産会社、MGCエレクトロテクノ(タイランド)が、ラヨーン県で進めてきた半導体パッケージ用BT材料の生産能力増強工事が完了したと発表した。MGCエレクトロテクノ(タイランド)は、三菱ガス化学のBT積層材料の生産子会社。
三菱ガス化学グループは、国内のMGCエレクトロテクノ(所在地:福島県西河原郡)に加え、事業継続計画(BCP)対応の観点からタイにMGCエレクトロテクノ(タイランド)を設立。グループ一体となって2013年から2拠点体制でBT積層材料のグローバルな供給体制を構築してきた。今回タイに製造設備を追加導入し、高性能製品の生産能力を増強した。

インドネシアのバイオメタン活用で4社が覚書

日揮ホールディングス(本社:横浜市西区)、大阪ガス(本社:大阪市中央区)、INPEX(本社:東京都港区)の3社と、インドネシア国営石油会社プルタミナ(本社:ジャカルタ)は4月25日、インドネシアにおけるパームオイルの搾油工程で生じる廃液(Palm Oil Mill Effluent、以下、POME)由来のバイオメタン活用に向けた共同調査に関する契約を締結したと発表した。
この事業はメタンガスを回収しバイオメタンとして利用することで、温室効果を持つメタンガスの大気放散を抑制し、カーボンニュートラル社会の実現を目指すもの。インドネシア・スマトラ島およびカリマンタン島で製造したPOME由来のバイオメタンをジャワ島などのインドネシア国内需要家に供給することを想定し、その実現可能性を調査する。化石燃料からバイオメタンへの燃料転換による需要家のスコープ1のCO2排出量を削減することを目標としている。

 

日本工営 ICT活用でカンボジアのSTCと連繋しスマート観光を推進

日本工営(本社:東京都千代田区)は4月25日、カンボジア・シェムリアップ州で、地元の有力な観光関連企業のトップやコミュニティリーダーらで設立された企業連合Siem Reap Tourism Club(本社:カンボジア・シェムリアップ州、以下、STC)と、ICT活用による持続可能なスマート観光振興を推進するための協力覚書(MOU)締結したと発表した。
今回の覚書は、現在進行中の一連の日本政府支援、カンボジアの州政府機関による観光都市シェムリアップのスマート化をさらに民間側から補完・促進し、ICTを通じた新たなスマート観光ビジネスエコシステムを早期形成することを目的に締結したもの。

東京ガス JKK東京と連携し高齢者見守りサービス

東京ガス(本社:東京都港区)は4月25日、東京都住宅供給公社(以下、JKK東京)と連携し、JKK東京の管理する公社賃貸住宅約7万戸を対象に、らくらく見守りサポート「もしものたより」の申し込み受付を同日より開始すると発表した。
導入はトイレ等のドアに開閉センサーを設置するだけ。24時間ドアの開閉がない場合に、見守る方の登録メ-ルアドレス宛(最大5カ所)に東京ガスからメールで知らせる。料金は1日あたり約33円(税込)。月額990円(税込)。初期費用・インターネット不要。通信装置やセンサーは東京ガスより貸与。

三井不動産 タイの物流施設第2期 今夏以降着工

三井不動産は4月21日、タイ法人、タイ三井不動産がチャチュンサオ県で展開する物流施設事業「バンナー2・ロジスティクス・パーク」の第2期工事について、2022年夏以降に着工することを明らかにした。同プロジェクトは、三井不動産グループにとって、海外における初めての物流施設事業。NNA ASIAが報じた。約29万9,000㎡の敷地に総延床面積約16万㎡の倉庫などを建設する。

3月全国百貨店売上高4.6%増の4,260億円 まん延解除で

日本百貨店協会が4月25日発表した3月の全国百貨店売上高は4,260億円(全店ベース)だった。既存店ベースでは前年同月比4.6%増と、前年実績を2カ月ぶりに上回った。まん延防止等重点措置が解除され、消費マインドが上向いた。入店客数も2.9%増とプラスとなった。既存店ベースの売上高は新型コロナ拡大前の2019年の同月と比べると15.2%減とまだ回復途上にある。
商品別では美術・宝飾・貴金属などの高級品が10.8%増と好調。衣料品4.2%増、食料品全体で3.6%増で、うち菓子が6.2%増、総菜が7.4%増、生鮮食品は4.0%減。