「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

荏原 ドライ真空ポンプEV-X型を発売 新たな設計思想適用

荏原製作所(本社:東京都大田区)は11月15日、半導体製造における中負荷プロセス向けドライ真空ポンプEV-X型を発売したと発表した。これはデバイスの3次元化に伴い、広範囲のプロセスで安定稼働を実現するプロセスカバレッジ、小型・省エネルギー性能の追求などの要求に対応するため、ポンプモジュールおよび全体パッケージに新たな設計思想を適用した新製品。

スパコン「富岳」が4期連続首位堅持 米国・中国が猛追

理化学研究所と富士通が開発したスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」が、11月16日に公表された生産速度を競うスパコンの性能ランキングで首位を堅持した。富岳が世界一になるのは4期連続。
これは専門家の国際会議が半年ごとに公表するランキングで、富岳は1秒当たり44.2京(京は1兆の1万倍)回の計算速度を達成した。ただ、米国や中国は富岳を上回るスパコンの開発を急いでおり、富岳の地位は安泰ではない。

京セラ ベトナム・フンイエン省の半導体パッケージ工場増産へ

京セラ(本社:京都市伏見区)は、ベトナム北部フンイエン省の半導体パッケージ工場の増産を計画している。新棟を建設し、2023年初めまでに稼働させる予定。同工場が主に生産する表面実装用部品(SMD)に使うセラミックパッケージの生産を拡大し、世界各地への出荷を増やす。NNA ASIAが報じた。

村田製作所 タイ子会社が120億円投じ新生産棟建設に着工

村田製作所(本社:京都府長岡京市)は11月15日、タイの生産子会社ムラタ・エレクトロニクス(タイランド)が、新生産棟の建設工事を2021年7月に開始したと発表した。積層セラミックコンデンサーの中長期的な需要増加に対応できる体制を構築する。
新生産棟はRC造地上2階、延床面積8万950㎡、建築面積3万5,088㎡。2023年3月竣工予定。総投資額は約120億円(建屋のみ)。

中越パルプと丸紅 CNF使用の鶏舎環境改善資材を販売開始

中越パルプ工業(東京本社:東京都千代田区)と丸紅(本社:東京都千代田区)は11月15日、中越パルプが製造するセルロースナノファイバー(以下、CNF)「nanoforest(R)」を使用した鶏舎用環境改善資材の販売を開始したと発表した。
両社は2017年にCNFの用途開発・販売業務を共同で行うことに合意。音響分野をはじめエレクトロニクス、ゴム等の幅広い分野で用途開発を進めてきた。この鶏舎用環境改善資材は、鶏の環境ストレス要因となる不快害虫に微細なセルロース繊維が付着することで、活動を物理的に抑制する。また、散布作業者にも扱いやすい安全性の高い環境改善資材だ。

JFEエンジ インドネシアで塩化ビニル樹脂設備拡張工事を受注

JFEエンジニアリング(本社:東京都千代田区)は11月15日、インドネシア現地法人PT.JFEエンジニアリングインドネシア社(以下、JFEEI)が、東ソーと三井物産のインドネシア合弁会社、PT Standard Toyo Polymer社より、ジャワ島西部バンテン州・メラクで、塩化ビニル樹脂製造設備拡張の設計・調達・建設(EPC)を受注したと発表した。同設備は建築資材や生活用品等の原料として幅広く使用される塩化ビニル樹脂を製造するもので、2023年2月の完成を予定。
今回、同社の実績と価格競争力に加え、きめ細やかな対応、化学プラントEPCの豊富な実績を持つJFEプロジェクトワンのバックアップも評価され、受注に至った。

COP26の新車ゼロエミッション化の共同声明署名で分かれる

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で発表された、販売されるすべての新車を、主要市場では2035年までに、世界全体では2040年までに電気自動車(EV)などのゼロエミッション車とすることを目指す共同声明に、国および当該メーカーで対応が分かれた。
英国、スウェーデン、カナダ、チリ、オランダなど24カ国と、ドイツのメルセデス・ベンツ、米国ゼネラルモーターズ(GM)、米国フォードなどの自動車メーカー11社などが署名した。一方、日本、米国、中国、ドイツ、日本の自動車メーカー、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)、BMWなどは署名しなかった。

蔦屋書店 上海市浦東新区で2号店開業,中国本土5店舗目

蔦屋書店(本社:東京都渋谷区)は11月12日、中国・浦東新区の商業施設「前灘太古里の4階」に、上海2号店「上海前灘太古里蔦屋書店」をオープンした。中国国内では5店舗目となる。店舗面積は約2,900㎡で、店内を「Feel」「Think」「Healthe」「Beauty」の4つのテーマでゾーニングし、書籍や文具・雑貨、アートを取り扱い、飲食や美容カテゴリーにも力を入れる。

UDトラックス,神戸製鋼 22年「レベル4」自動運転実証実験

UDトラックス(本社:埼玉県上尾市)と神戸製鋼所は11月12日、2022年下半期に「レベル4」の自動運転機能を搭載したトラックの実証実験を実施すると発表した。UDトラックスの大型トラック1台を使い、神戸製鋼の加古川製鉄所(所在地:兵庫県加古川市)内で実施する。これを通じ、「超スマート社会」に不可欠となるスマート物流サービスと製造・物流現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)の促進を目指す。