世界最大手の半導体生産受託会社、台湾積体電路製造(TSMC)は10月14日、2021年7~9月期の売上高が前年同期比16%増の4,146億台湾ドル(約1兆6,750億円)になったと発表した。純利益は14%増の1,562億台湾ドルだった。売上高、純利益ともに四半期ベースで過去最高を更新した。コロナ禍からの経済活動の再開で半導体の需要が一段と膨らみ、利益を大きく押し上げた。
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三菱地所 シンガポール業者と中国・杭州で大規模オフィス稼働
三菱地所(本店:東京都千代田区)10月14日、中国で開発実績が豊富なシンガポール屈指の大手デベロッパーCapitaLandと共同で、2019年より浙江省杭州市で大規模オフィス開発事業「Singapore-Hangzhou Sciennce & Technology Park 3期」を進めてきたが、このほど同プロジェクトによる街区名称を「ALPHA PARK」に決定、2021年9月30日より稼働を開始したと発表した。
同プロジェクト(所在地:杭州市下沙エリア)は地上23階・地下1階建て、4棟からなる総延床面積23万㎡超の大規模開発物件で、総事業費は約230億円超。約1万7,000人の就業者を見込んでいる。杭州市は浙江省の省都であり、中国の国内総生産(GDP)の23.5%を占める長江デルタ地域の中核都市の一つ。
日本製鉄 トヨタと宝山鋼鉄を提訴 電磁鋼板の特許侵害で
ジェトロとがんセンター ヘルスケアなどの国際協力で連携
台湾TSMC 日本に新工場建設を発表 22年着工24年稼働
ホンダ 30年以降に全電動化 22年からEV2車種 中国で専用工場
トヨタ エネルギー・環境領域で先端技術の共同研究開始
ユーグレナとJR貨物 次世代バイオディーゼル燃料の使用開始
ユーグレナ(本社:東京都港区)と日本貨物鉄道(本社:東京都渋谷区)は10月13日、JR貨物越谷貨物ターミナル駅(所在地:埼玉県越谷市)で、ユーグレナが製造・販売する次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を使用することで合意し、10月1日より同駅構内コンテナ移送トラックで使用を開始したと発表した。
ユーグレナは2005年に世界で初めて石垣島で微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功し、ユーグレナ等の微細藻類を活用した食品、化粧品等の開発・販売を行うほか、バイオ燃料の商業生産に向けた研究開発を行っている。JR貨物はバイオディーゼル燃料を導入することで、CO2排出量が最も少ない貨物輸送モードの優れた環境特性をより活かし、「JR貨物グループ長期ビジョン2030」で掲げた「グリーン社会の実現」という価値の提供に取り組む。
両社はこれからも双方が持つ強みを活かしながら、地球環境に配慮した活動を推進し、持続可能な社会の実現に取り組んでいく。
ヤンマー 23年度に船舶向け燃料電池システムを商用化
ヤンマーホールディングス(本社:大阪市北区)は10月13日、グループ会社のヤンマーパワーテクノロジー(本社:大阪氏北区、以下、YPT)が、2023年度に水素を燃料にした船舶向けの燃料電池システムを商用化すると発表した。
これに先駆けこのほど、燃料電池システムを搭載した実証試験艇を用いて、世界初となる船舶への70MPa高圧水素充填を行い、大阪・関西万博会場予定地と市内沿岸部の観光地を結ぶ航路での航行試験を実施した。
今回の70MPa高圧水素充填は、豊田通商と共同で、特別に許可を得た高圧充填設備と新たに試作した長尺の水素充填ホース設備を使って実施した。これまでの充填方式と比べて航続時間は3倍以上となり、より実運用に近い航行が可能であることを確認した。得られた結果は、今後の水素燃料電池システムの実用化と舶用水素インフラの検討に活用していく。
YPTでは、トヨタ自動車製の燃料電池モジュールを活用した300KW級の舶用燃料電池システムの開発を進めている。今後は様々な船種へ搭載できるように、船級協会の型式承認を取得し2023年の市場投入を目指す。