「アジア」カテゴリーアーカイブ

大阪広域行政一元化へ条例案 府・市が2月議会に提出

大阪府と大阪市は12月28日、合同の会議を開き、11月の住民投票で否決された大阪都構想に代わる案として、広域行政の一元化を進める方針を決めた。このため府と市は必要な条例案を2021年2月議会に提出する。これは吉村知事、松井市長が合同で会議を開き正式に決めたもの。
府と市の広域行政について、今の大阪市を維持しながら、二重行政が生じない体制をつくるため、現在府と市で設置している「副首都推進本部会議」を条例で位置付け、ここを”司令塔”として、大阪の成長戦略やまちづくり、産業振興などの方針を決めるとしている。

大阪府 新規病床確保の医療機関に3,000万円の支援金を交付

大阪府の吉村知事は12月28日、新型コロナウイルスの感染拡大で医療体制がひっ迫していることを受け、12月4日~2021年3月末までに新たに病床を確保するなどした医療機関に、府が独自に3,000万円の支援金を交付する方針を明らかにした。
また、軽症の高齢者を専門に受け入れる医療機関に患者1人あたり1日3万円、退院基準を満たす患者を受け入れる医療機関に患者1人あたり20万円、患者の透析治療に対応できる医療機関に、1回の受け入れあたり20万円をそれぞれ交付するとしている。

通天閣の干支引継ぎネット「”ギュウギュウ”詰めは避けましょう」

大阪・通天閣で行われる年末恒例のダジャレ口上による干支引継ぎ式が、今年は新型コロナで初めて中止され、代わりにホームページで公開された。
ネズミ年の1年を振り返り「緊急事態宣言が行われ、皆ふ『ラット』外出したい気持ちを抑えて、夢『チュー』で感染防止に取り組みました」。そして、新年に向けて「皆さんくれぐれも『ギュウギュウ』詰めになるのは避けましょう。来年がハッピー『ギュー』イヤーになり、『うっしっし』と笑えることを祈って!サン『ギュー』!!!」と、うし年への抱負を綴っている。

世界150カ国にパビリオンの設置呼び掛け 大阪・関西万博で

大阪・関西万博の運営主体、国際博覧会協会は12月25日、会場のデザインやイベントの運営方法をまとめた基本計画を発表した。1周2kmの環状メインストリートには屋根が取り付けられる。屋根の上は見晴らしの良い遊歩道になる。パビリオンは世界150の国に設置を呼び掛け、大阪府と大阪市が連携する「大阪館」のほか、国内企業の参加も見込んでいる。会場内の清掃や周辺を含めた物流などにロボットを活用する。このほか、会場となる夢洲を取り囲む海では、水上でのショーなど様々なイベントを開く。

コロナ変異種の感染者を日本国内初確認 英国から帰国の5人

厚生労働省は12月25日、英国から航空機で入国した男女5人から感染力の強い新型コロナウイルス変異種が検出されたと発表した。変異種の確認は日本国内では初めて。関西国際空港で3人、羽田空港で2人、空港検疫で見つかった。
変異種は従来のウイルスより最大70%ほど感染しやすいとされているが、重症化リスクは変わらないという。

「喝采」「北酒場」など作詞・作曲の中村泰士さん 肝臓がんで死去

昭和を代表する楽曲を多く手がけ、昭和47年に発表された、ちあきなおみさんの「喝采」、昭和57年の細川たかしさんの「北酒場」など多くの歌謡曲を世に送り出した作詞・作曲家の中村泰士さんが12月20日、大阪市内の病院で肝臓がんのため亡くなったことが分かった。81歳だった。葬儀は親族のみで執り行ったという。
中村さんは奈良県出身で、美川鯛二という名前で歌手として活動した後、昭和43年に発表された佐川満男さんの「今は幸せかい」で作曲家デビュー。第ヒット曲、喝采、北酒場は日本レコード大賞を受賞した。

武田薬品 中国企業に高血圧治療薬など5品目330億円で売却

武田薬品工業(本社:大阪市中央区)は12月21日、中国で販売している高血圧治療薬「エブランチル」を含む循環器疾患など医薬印5品目を、同国の製薬会社ハステンバイオファーマシューティックに売却すると発表した。売却額は3億2,200万ドル(約330億円)で、2021年6月末までに完了する。販売に関わる人員も移籍するが、製造は武田が引き続き担う。

大阪を「国際金融都市」に 21年3月までに推進組織設置へ初会合

大阪府庁で12月23日、大阪を海外の金融機関や専門人材が集まる「国際金融都市」にするための準備組織の初会合が開かれ、2021年3月までに有識者も加え新たな組織を設置し、環境整備などを進めていく方針を確認した。会合には大阪府の吉村知事、大阪市の松井市長、関西経済連合会の松本会長らが出席した。
この中で、①大胆な規制緩和による革新的な都市を実現すること②アジアのデリバティブ取引市場をけん引する一大拠点の創設-などを目指すことを確認した。

三菱地所などJV9社「うめきた2期地区開発事業」工事に着手

三菱地所を代表企業とするうめきた2期開発事業者9社は12月21」日、工事に着手したと発表した。JV9社は2017年12月に独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)が実施した「うめきた2期地区開発事業者募集」で応募、開発事業者に選定された後、同プロジェクトについてUR都市機構、大阪府、大阪市などと協働し、計画の策定を進めてきた。竣工すれば、大阪駅前に約4万5,000㎡の都市公園を含む新たな街が誕生する。

H2Oリテイリング 「三田阪急」2021年秋に閉店 コロナ禍で

阪急百貨店や阪神百貨店などを運営するエイチ・ツー・オーリテイリングは12月18日、兵庫県三田市で運営する「三田阪急」の営業を2021年秋を目途に終了すると発表した。
同店はJR三田駅前の「キッピーモール」の核店舗として2015年9月に開業。ただ、近年は周辺施設との競争が激しくなる中、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け業績が不振で、営業継続が困難と判断した。