政府は福島第1原発の処理水の海洋放出計画について、岸田首相の米国訪問後、8月下旬に具体的な放出開始時期を決定する方向調整を進めている。政府関係者によると、岸田首相は日米韓3カ国首脳会談のため、米国訪問の際、米国のバイデン大統領、韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領との個別の会談も行って、直接計画を説明し、理解を求める見通しだ。
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岸田首相 処理水放出で中国に「科学的根拠で協議」要請
岸田文雄首相は7月18日、訪問中のカタールの首都ドーハで記者会見した。東京電力福島第1原子力発電所の処理水放出について、海洋放出に反対する立場を示している中国に「科学的根拠に基づく議論を行うよう強く求める」と語った。国際原子力機関(IAEA)は報告書で、科学的根拠に基づき処理水が「国際的な安全基準に合致する」と結論付けている。
これに対し、中国の外交担当トップの王毅共産党政治局員は、海洋放出が「海洋環境の安全と人類の生命・健康に関わる」などと批判している。そして、科学的根拠に基づく協議を抜きに、一方的に中国各地の税関当局が日本からの水産物について、放射性物質の検査を厳しくする方針を示している。