「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

ヤマト運輸 三菱ふそう開発の小型EVトラック900台導入

ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸は9月12日、三菱ふそうトラック・バスが開発した、小型の電気自動車(EV)トラック「eCanter(eキャンター)」の新型モデルを約900台導入すると発表した。
最大積載量2トンで、航続距離の短いラストワンマイル輸送に活用する。9月より2024年3月までに全国で順次投入し、温暖化ガスの排出削減につなげる。従来型に比べ小回りが利くように改良。約8時間の通常充電で116km走行できる。荷台に常温・冷蔵・冷凍の3室を備えている。

三菱重工など日英伊の3社が次期戦闘機で協力協定に合意

三菱重工、英国の航空防衛大手BAEシステムズ、イタリアの防衛大手レオナルドの3社は9月12日、次期戦闘機開発で協力協定に合意したと発表した。今回の合意によって3社は、2035年の次期戦闘機配備に向けて情報を共有し、長期的な役割分担や、次期戦闘機のコンセプトと要求能力の策定を進める。

塩野義 インド企業に抗菌薬の生産権利を供与 新興国での普及へ

塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は9月12日、既存の抗生物質が効かない感染症の治療薬「セフィデロコル」を生産する権利を、インドの製薬企業、オーキッドファーマ(本社:インド・タミルナドゥ州)に供与すると発表した。薬剤耐性を持つ細菌による感染症は新興国を中心に増えており、新興国での治療薬の普及につなげる。

空飛ぶクルマで共同研究 あいおいニッセイ, MS&AD, HUAM

MS&ADインシュアランスグループのあいおいニッセイ同和損害保険とMS&ADインターリスク総研、法政大学大学院アーバンエアモビリティ研究所(以下、HUAM)は9月11日、空飛ぶクルマなどエアモビリティの社会実装に向け9月1日、共同研究契約を締結したと発表した。
これに基づき、空飛ぶクルマに関する総合的なリスクアセスメントや安全・安心なモビリティサービス事業の構築、次世代航空分野における人材育成に向けた共同研究を行う。
空飛ぶクルマは2025年に国内での社会実装が目指されており、2035年までに空飛ぶクルマ自体の市場規模は大阪関西エリアだけで約920億円、付随した経済波及効果は約1,530億円にも上るとみられている。

JERA マイクロソフトと提携 発電所の運営をAIで効率化

火力発電を中心とする電力会社、JERAは9月11日、米マイクロソフトと提携したと発表した。生成AI(人工知能)を使い、熟練運転員の知見や経験を若手が活用できるようにする。発電所の運営を効率化して、現在より3割少ない人員でも安定して電気を供給する体制を整える。2024年度からまず姉崎火力発電所(所在地:千葉県)で運用し、効果を検証したうえで他の発電所にも広げる。

NEC 共同輸配送プラットフォームの運用実証を開始 4社が参加

日本電気(本社:東京都港区、以下、NEC)は9月12日、複数企業の荷物を同一トラックで運ぶ共同輸配送の取り組みを容易かつ効率的に実現するため、デジタル技術を活用した共同利用型の「サービスプラットフォームの運用実証を、2023年9月から2024年3月まで実施すると発表した。同実証には花王、日通NECロジスティクス、三井倉庫サプライチェーンソリューション、横河電機が参加する。
これにより、AIを活用した共同輸配送のグループ候補の自動抽出や、条件調整および最適化による運行計画の自動作成などを行い、デジタル技術の活用と輸送オペレーションの両面から運用上の課題点の抽出や検証を行う。

中部電力 bpとインドネシア・タングーでCO2貯留で協力協定

中部電力は9月11日、bpの子会社、BP Berau Ltd.(以下、BPベラウ)とインドネシア・西パプア州のタングーのCO2貯留地の活用に関する実現可能性調査のための協力協定を締結したと発表した。タングーCCUSプロジェクトは同国で最も進んでおり、貯留可能量は約18億t-CO2で、同国初のCCSハブになる可能性がある。
中部電力とBPベラウは今回の協定に基づき、名古屋港から国際的なCCUSバリューチェーン構築に向け、同港で排出されたCO2のタングーでの貯留に関する実現可能性について調査を行う。

エア・ウォーター 50億円投じ大阪に健康医療拠点を建設

エア・ウォーターは9月11日、大阪府吹田、摂津両市にまたがる「健都イノベーションパーク」内に約50億円を投じて建設したオープンイノベーション拠点で、予防医療や健康寿命に貢献する新製品の開発に取り組むと発表した。
パナソニックホールディングス傘下のパナソニックシステムネットワークス開発研究所や、アシックスなどと提携し、健康支援製品の開発を進めるほか、この新拠点を中心に産業連携やスタートアップとの協力も強化する。

大阪の金剛自動車12/20にバス事業廃止 府下4市町村で運行

大阪府下4市町村でバス事業を運行する金剛自動車(本社:大阪府富田林市)の白江社長は9月11日、ドライバー不足と利用者減などを理由として、2023年12月20日にバス事業を廃止することを明らかにした。同社は富田林市、太子町、河南町、千早赤阪村の4市町村で、近鉄の長野線富田林駅や喜志駅等を結ぶ14路線を運行している。
バス事業廃止について、①すべての路線が赤字②ドライバー不足が慢性化し、減便したり、他のバス会社からドライバーの派遣を受けてしのいできたものの、事業の継続が困難になったーとしている。また、この間、運行路線の自治体から補助金を出すので運行を継続してほしい旨の要請もあったが、ドライバーの確保難、2024年問題で残業時間のの規制が入ると、事業を継続できるほどの収支の改善は望めないと判断した。

三菱HCキャピタル,HOM 洋上風力発電事業と業務提携

三菱HCキャピタル(本社:東京都千代田区)およびホライズン・オーシャン・マネジメント(本社:東京都港区、以下、HOM)は9月8日、洋上風力発電事業におけるO&M(保守・点検・修繕)業務の安定化・効率化に向けて、業務提携に合意したと発表した。両社は、各々が持つ知見・ノウハウやネットワークを生かした国内洋上風力におけるO&M業務の安定化・効率化に向けた提携に合意した。