「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

ミャンマー地震 死者1,644人 タイ・バンコクでも11人死亡

ミャンマー中部のマンダレー付近で3月28日発生したマグニチュード(M)7.7の地震で、国軍は29日夜、ミャンマー国内の死者数は1,644人に達したと発表した。負傷者は3,408人に上り、139人が行方不明になっている。在ミャンマー日本大使館によると、マンダレーで同地在住の日本人2人が負傷した。隣国のタイの首都バンコクでは建設中の高層ビルが崩壊、29日午後10時現在、計11人が死亡、32人が負傷し、83人が行方不明になっている。

JR京都駅ビルに2羽のタカ 管理会社がハトの糞害対策で

京都の玄関口、JR京都駅でハトの糞(ふん)の被害を防ごうと、管理会社による、天敵のタカを使って追い払う取り組みが始まった。この2羽のタカは、ハリスホークとオオタカで、鷹匠の訓練を受けており、指示されるとハリスホークは天井近くを100mほど飛ぶ。オオタカは鋭い鳴き声を発する。ハトはこれを見たり聞いたりすると、逃げ出して近寄らないようになるという。
京都駅ビルの中には、名物の大階段のある広い空間がある。ここは屋外との仕切りがないためハトが入り込み、糞で床が汚れたり、人に糞をかけたりする被害があとを絶たない。このため、始まったのが今回の取り組みだ。

自公国 企業献金「存続」で一致 4月以降も協議継続 

自民、公明、国民民主の3党は3月28日、企業・団体献金を巡る法案の修正協議の初会合を開き、企業・団体献金を禁止しないことで一致した。3党で衆院の過半数の議席を占めるため「、企業・団体献金は存続する公算が大きくなった。3党は4月以降も競技を続ける方針。
公明、国民民主の法案概要では、同一団体への企業や労働組合からの寄付を年間最大2,000万円に制限し、5万円超を献金した企業・団体を党ごとに集計して公表するよう規定している。

篠田正浩監督 死去94歳「心中天網島」「瀬戸内少年野球団」

映画「心中天網島」「瀬戸内少年野球団」などの代表作を残した映画監督、篠田正浩(しのだ・まさひろ)さんが3月25日、肺炎で死去した。94歳だった。葬儀は近親者で済ませた。妻は俳優の岩下志麻さん。
岐阜県出身。1964年公開のヤクザ映画「乾いた花」が高評価を受け、同時代の世界の映画人に影響を与えた。人形浄瑠璃を映画化した「心中天網島」(1969年)をはじめ、岩下さんが主演・出演する作品を多く撮った。このほか、代表作に「はなれ瞽女おりん」「瀬戸内少年野球団」「鑓の権三」などがある。

訪日客の食消費目標 30年に3倍の4.5兆円 生産基盤強化へ

農林水産省の審議会は3月27日、訪日客による食関連の消費額を2030年に現在の約3倍の4兆5,000」億円等とする目標を決めた。少子高齢化で国内市場が縮小する中、増え続ける訪日観光客の食需要を取り込んで生産基盤を強化する。政府は近く閣議決定する。政府が訪日客の食消費に関する数値目標を決めるのは初めて。
日本の外食チェーンや食品メーカーの海外展開に伴う収益額も現状の1兆6,000億円(2022年)の約2倍の3兆円とする目標も掲げた。このほか、農林水産物や食品の輸出額を2030年に5兆円とする目標は据え置いた。2024年の輸出額は1兆5,000億円。

プロ野球セ・パ, MLB本土で開幕 大谷 本拠で早くも2号ソロ

プロ野球は3月28日、セ、パ両リーグで開幕。セ・リーグの昨年の覇者、巨人はヤクルトにサヨナラ勝ち。パ・リーグの覇者、ソフトバンクはロッテに敗れ、黒星スタートとなった。
米大リーグ(MLB)は27日、米本土で開幕した。東京シリーズ(18、19日)でカブスとの2連戦を戦い、連勝スタートしているドジャースは、タイガース戦で主砲、大谷が2試合連続の本塁打となる2号ソロを放ち、3連勝を飾った。今季ドジャースはワールドシリーズ連覇を目指す。メジャー7年目で初めて開幕投手を務めたエンゼルスの菊池は、ホワイトソックス戦で6回3失点にまとめたが、チームは敗れ、黒星発進となった。

25年サンマ漁獲枠10%減の20万2,500㌧, マサバ上限3割減

大阪市で3月24日から進められていたサンマなどの資源管理を話し合う北太平洋漁業委員会(NPFC)の年次会合が27日、閉幕した。サンマの深刻な不漁を受け、2025年の漁獲枠を現在の年間22万5,000トンから10%減の20万2,500トンにすることで合意した。2019年に漁獲枠を設定して以来、最少となる。
年次会合にはNPFCに加盟する日本、中国、台湾、米国、ロシアなど9カ国・地域が参加した。漁獲枠の内訳は公海で12万1,500トン、日本とロシアの排他的経済水域(EEZ)で8万1,000トン以内となる。
また、近年は資源量が減少傾向となっているマサバの漁獲上限も10万トンから約3割減の7万1,000トンとすることでも合意した。

”火星の石”国立極地研から万博「日本館」へ 常時展示

4月13日に開幕する大阪・関西万博で”火勢の石”として日本館で展示される隕石が3月26日、普段、保管されている東京都内の国立極地研究所の施設から、トラックに積み込まれ万博会場に向けて運び出された。
この隕石は2000年に日本の観測隊が南極で発見し、その後の分析で数万年前に火勢から地球に飛来したことが確認されたもの。重さは13kg、ラグビーボールほどの大きさで、火星由来の隕石としては堺最大級という。

羽田など3空港 入管・税関手続き一括化の流れ公開

4月から羽田・成田・関西の3空港で入管と税関の手続きを一括で行うシステムの運用が始まるのを前に3月26日、成田空港で同システムが報道陣に公開された。これは、空港で海外からの入国手続をスムーズにするため、入管と税関で別々に行っている顔写真の撮影や、パスポートなどの情報の登録を専用の端末で一括して行うもの。
同日は成田空港第3ターミナルで、検査場の前に設置された端末で入管の担当者が、事前登録で作成した2次元コードとパスポートを読み込ませた後、顔写真を撮影するなどのデモンストレーションを行った。

最高裁 5月に生活保護支給額引き下げ裁判の統一判断

生活保護の支給額が2013年から段階的に引き下げられたのは違法だとして全国の受給者が取り消しなどを求めている裁判で、最高裁判所は高等裁判所から上告されている2件について5月27日、弁論を開くことを決めた。この中で活保護支給額の引き下げが違法かどうか、統一的な判断が示される見通し。
弁護団によると、全国29カ所で31件の生活保護支給額引き下げの取り消しを巡り、裁判が続いている。