「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

パンジャタワー G1初制覇 NHKマイルカップで波乱

競馬の第30回NHKマイルカップ(G1,1600m芝、18頭出走)は5月11日、東京・府中市の東京競馬場で行われた。9番人気のパンジャタワー(松山弘平騎乗)が1分31秒7で優勝し、G1初制覇を飾るとともに、1着賞金1億3,000万円を獲得した。松山騎手はこのレース初勝利。
パンジャタワーは中団の外でレースを進め、最後の直線で大外から一気に末脚を伸ばした。これに対し、後方待機策で直線勝負にかけた3番人気のマジックサンズとゴール前で頭の上げ下げとなった、競り合いを制した。3着に12番人気のチェルビアットが入り、波乱のレースとなった。1番人気のアドマイヤズームは14着に敗れた。

大屋根リングで1.2万人がマーチングバンド ギネス記録に

大阪・関西万博会場で5月11日、関西を中心に集まった1万2,000人以上のメンバーによるマーチングバンドの演奏が披露され、「最大のマーチングバンド」としてギネス記録に認定された。
ギネし世界記録に挑戦する催しは、関西吹奏楽連盟などが開き、関西の高校や中学校のマーチングバンド部や吹奏楽部など333団体、1万2,269人が参加した。生徒たちはそれぞれの団体の衣装を身に着け、1周およそ2kmの会場のシンボル「大屋根リング」の上で隊列を組み、ホイッスルに合わせてトランペットやクラリネットなどの演奏を始め「星条旗よ永遠なれ」を奏でながら、およそ20分間、行進した。
記録達成の条件となっていた400m以上を行進することなどが認定員などによって認定された。1997年に達成された1万1,157人によるマーチングバンドを上回る新記録となった。

「マイクロプラスチック」世界の海のあらゆる深さに分布

JAMSTEC(海洋研究開発機構)など国際研究チームによると、海の生態系への影響が指摘されている「マイクロプラスチック」が、世界各地の海の水面付近から水深数千メートルの深海に至るまで、あらゆる深さに分布していることが分かった。これは、2024年までの10年間に世界各地の1,885カ所の海で様々な調査方法で収集されたデータをまとめて分析したもの。
マイクロプラスチックは、プラスチックごみが5ミリ以下の大きさに細かくなったもの。魚などが飲み込みやすいため、生態系への影響が懸念されている。とくに0.1ミリ未満の比較的小さなものが、世界各地の海に均一に広がる傾向がみられたという。
研究グループは、こうしたマイクロプラスチックは沈むのに時間がかかるため、長期間にわたって生態系に影響を与える可能性があるとしている。

「高槻ジャズストリート」来年も存続へ CF目標額クリア

大阪・高槻市の音楽イベント「高槻ジャズストリート」を主催する実行委員会が、イベントを存続させるために支援金を募っていたクラウドファンディング(CF)で、目標額の750万円を上回る911万5,000円(1,020人)が5月7日までに集まった。資金難で今年限りで、存続が危ぶまれていたが、来年も開催できる見通しとなった。
これは例年、5月の連休2,3日間にわたり、スタート間もない頃は高槻市内の数カ所で1日に複数回行われた、ライブでジャズ演奏を楽しむイベント。1999年の初回から入場無料で行われ、経費はTシャツの売り上げなどで賄ってきた。しかし、昨年は物価高騰などで約750万円の赤字となり、支援金が目標額に届かなければ終了も検討されていた。

インド・パキスタン即時停戦合意 攻撃の応酬から一転

インドとパキスタンの両政府は5月10日、攻撃の応酬から一転、即時停戦で合意したと発表した。インド・パキスタン両軍の最高幹部が電話会談し、停戦で合意したと明らかにした。米国のトランプ政権はこの2日間、バンス副大統領とルビオ国務長官が紛争回避に向け、インドのナレンドラ・モディ首相、パキスタンのシャバズ・シャリフ首相らと会談を重ねていた。双方が陸海空すべてで発砲と軍事行動を停止するという。

気象庁 ”黒潮大蛇行 終息に向かいつつある” 7年9カ月の湾曲

気象庁は5月9日、2017年8月から続いていた、黒潮の流れが大きく湾曲する「黒潮大蛇行」と呼ばれる現象がようやく終息に向かいつつあると発表した。ただ、終息までにはさらに3カ月ほどかかる見通しだという。船舶や衛星による観測などから元の流れに戻りつつあるという。
黒潮は、日本の南岸を列島に沿うように北東へ流れる暖流で、2017年8月、紀伊半島から東海地方にかけての沖合で南に大きく湾曲する流れに変わった。以降、7年9カ月にわたりこの現象が続いていた。

EU 米国との交渉不調の場合 15兆円の報復関税課す

欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会は5月8日、米国との関税交渉が不調に終わった場合、950億ユーロ(約15兆5,000億円)相当の米国からの輸入品に報復関税を課すと発表した。対象は自動車、航空機、農産物など。欧州委はすでに、米国の鉄鋼・アルミニウム製品への追加関税への対抗策として、210億ユーロ相当の報復関税を打ち出している。

原爆投下から80年 被爆柿の木の苗木 NY国連本部に植樹

太平洋戦争末期の1945年8月、広島・長崎への原爆投下から80年の節目を前に、広島で被爆した柿の木の苗木2本が5月5日、ニューヨークの国連本部に植樹された。苗木は、爆心地から約530m離れた地点で被爆した柿の木の種を育てたもの。被爆樹木の苗木の植樹を通じて、核兵器廃絶への取り組みを行う広島市の市民団体「グリーン・レガシー・ヒロシマ」が提供した。

米英 関税交渉合意 車10%に引き下げ, 鉄鋼・アルミはゼロ

米国のトランプ大統領と英国のスターマー首相は5月8日、電話会談し、関税を巡る交渉で合意した。今回の米国の世界の貿易相手国・地域との一連の関税交渉の中で、最初の合意案件となる。
英政府の発表によると、米国が英国から輸入する乗用車への関税は、2.5%の関税分と25%の追加関税分を合わせた27.5%から、10%に下がる。対象台数は年間10万台で、昨年の輸出台数とほぼ同じ規模になるという。
25%の追加関税が課されている鉄鋼・アルミニウムの関税はゼロにするほか、牛肉などの農産物は米英両国が互いに関税を引き下げる。また、「相互関税」などについては今後も交渉を続ける。

新ローマ教皇「レオ14世」決定 初の米国出身の教皇誕生

カトリック教会のローマ教皇を選ぶ教皇選出会議(コンクラーベ)は5月8日午後、バチカン市国のシスティナ礼拝堂で4回目目の投票を行い、3分の2を超える票を獲得した米国出身のロバート・フランシス・プレボスト枢機卿を新教皇に選出した。教皇名には「レオ14世」を選んだ。米国出身の教皇が誕生するのは初めて。