「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

中国7〜9月期GDP減速 4.6%増 低迷不動産が”重し”

中国国家統計局のまとめによると、2024年7〜9月期の国内総生産(GDP)は物価変動の影響を除いた実質で前年同期比4.6%増にとどまった。1〜3月期の5.3%、4〜6月期の4.7%から2四半期連続で伸び率が縮小し、景気減速が浮き彫りになった。
小売売上高の伸び率は、GDPの伸び率を下回り続けており、関連産業を含めるとGDPの約4分の1を占めるとされる不動産市場の低迷が”重し”となっている。9月の主要70都市の住宅価格は、市場の実勢が反映されやすい中古が全70都市で値下がりしている。

女性役員いぜん少ない16.8% 東証プライム上場 経団連

経団連が上場する会員企業を対象に行った女性役員の実態調査(7月1日時点)によると、全役員に占める女性の割合は東証プライム企業で前年比2.7ポイント増の16.8%とどまった。女性の割合は増えているが、2030年に30%とする政府目標には遠く、日本企業の男性偏重が改めて浮き彫りになった。調査は会員企業約1,500社を対象に実施した。

東電 福島第1原発 処理水10回目の放出開始 7,800㌧を予定

東京電力は10月17日、福島第1原子力発電所の処理水について、10回目の放出を開始した。今年度6回目で、これまでと同程度の7,800トンを海に流す。作業が順調に進めば、11月4日に完了する予定。これにより、処理水は今年度、計5万4,600トンを7回に分けて放出することになる。

一期一会 今年最大級の天体ショー「紫金山・アトラス彗星」

全国各地で2024年最大級の天体ショー「紫金山(しきんざん)・アトラス彗星」が観測されている。条件が良ければ10月20日ごろまでは、肉眼で観測できる可能性があるという。
国立天文台によると、この彗星は2023年1月、中国の紫金山天文台が最初に発見し、その後、南アフリカにある小惑星の衝突警報システム「アトラス」の望遠鏡が確認。紫金山・アトラス彗星と命名された。水やチリが集まる太陽系の果てにある領域「オールトの雲」から飛来したとみられる。いずれ太陽系外に出て、二度と戻ってこないと推測され、秋の夜空を飾る”一期一会”の天体ショーとして話題となっている。

11/1から新ルール 自転車の酒気帯び運転などの罰則強化

11月1日から改正道路交通法の施行に伴い、これまで罰則の対象外だった自転車の酒気帯び運転について、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される。
この新しいルール周知化の一環として、10月16日夜、大阪・北区のお初天神通り商店街で警察官など20人が自転車で通りかかった人などに飲酒運転の防止を呼び掛けるチラシを配った。また、飲酒店も訪れて店主に「自転車に乗る可能性のある人に酒を提供することも罰則対象」などと説明、注意を呼び掛けていた。
なお、携帯電話を使用しながら自転車を運転する、いわゆる”ながら運転”にも、新たに罰則が設けられることになっている。

24年4〜9月の貿易赤字3.1兆円 赤字は7期連続 

財務省のまとめによると、2024年度上半期(4〜9月)の貿易収支は3兆1,067億円の赤字だった。赤字幅は前年同期から14.4%拡大した。
2024年上半期の輸出額は前年同期比6.6%増の53兆5,503億円。半期としては比較可能な1979年以降で最高額となった。輸入額は同7.0%増の56兆6,571億円だった。

日中両政府合意後 初の処理水監視15日に実施

東京電力福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出で、日中両政府の合意に基づく海水のモニタリング(監視)が10月15日に初めて実施されたことが分かった。政府関係者が明らかにした。日本にとって懸案となっている、中国による日本産水産物の輸入再開に向けた取り組みの一環となる。

9月訪日外客287万人, 1〜9月2,688万人で23年間累計上回る

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、2024年9月の訪日外国人旅行者数は前年同月比31.5%増の287万2,200人で、新型コロナ禍前の2019年9月比でも26.4%増となり、8カ月連続で同月過去最高を記録した。この結果、1〜9月累計で2,688万200人に達し、2023年の年間累計2,506万6,350人を上回った。
9月の訪日外客を地域別にみると、23市場のうち18市場(韓国、台湾、香港、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、オーストラリア、米国、カナダ、メキシコ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、北欧地域、中東地域)で、9月として過去最高を記録した。

外客の1〜9月訪日消費61.7%増の5.8兆円で過去最高

観光庁のまとめによると、訪日外国人による1〜9月消費額(速報)は前年同期比61.7%増の5兆8,582億円だった。過去最高だった2023年の年間消費額の5兆3,085億円を早くも上回った。4〜6月期の消費額が2兆1,402億円と四半期で過去最高を記録したのに続き7〜9月期も1兆9,489億円で過去2番目に多かった。
歴史的な円安で訪日客が増加したほか、高騰している宿泊費が全体の消費額を押し上げた。