「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

OECD 25年世界経済成長率予測3.2%に0.3㌽上方修正

OECD(経済協力開発機構)が9月23日発表した世界経済の見通しによると、2025年の成長率は3.2%と、6月の前回予測に比べて0.3ポイント引き上げられた。
主な国や地域別にみると、米国は0.2ポイント高い1.8%、中国は0.2ポイント高い4.9%、日本は0.4ポイント高い1.1%、ユーロ圏は0.2ポイント高い1.2%などとなっている。

米高度外国人材ビザ「H1B」手数料は新規申請時のみ

米国ホワイトハウスは9月22日、高度外国人技術者向けの就労ビザ(査証)「H1B」に10万ドル(約1480万円)の手数料を課す大統領令について、この適用対象が新規の申請時のみと明確化した。誤解やそれに基づく悪影響の広がりを回避するため、修正した。年会費ではなく、1回のみとした。
この大統領令が報じられた際、米国におけるテクノロジー企業などの新規採用への影響が避けられないほか、インドからをはじめとした多くの高度外国人材を抱えるGAFAなどが当初、年間更新ごとに10万ドルの手数料が課される可能性を指摘する向きがあったため、当該業界ではその負担急増に身構える姿勢が伝えられた。

中国で新型コロナ報道, 人権活動家に再び懲役4年判決

中国の人権活動を支援するウェブサイト『維権網』は9月21日、中国の湖北省武漢で2020年、新型コロナウイルスの感染拡大の実態などを発信し、「公共の秩序を乱した罪」で実刑判決を受けたことのある市民ジャーナリスト、張展氏に対し19日、上海裁判所が再び同じ罪で懲役4年の判決を言い渡したと伝えた。
張氏は2024年、刑期を終えて出所したが、今回は人権活動家の支援のため、甘粛省を訪れた後、拘束されたという。

首都圏8月発売新築マンション2カ月連続で1億円超

不動産経済研究所によると、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)で8月に発売された新築マンションの平均価格は、前年同月比8.3%高の1億325万円となり、2カ月連続で1億円を超えた。
このうち東京23区の平均価格は1%下落して1億3,810万円だった。下落は4カ月ぶり。これは供給戸数が多く、販売された価格帯も比較的幅広くなったことが影響したためで、いぜんとして高い水準が続いている。
都内の23区以外の地域では26.6%高の6,518万円、神奈川県は10.2%高の6,608万円、埼玉県は10%高の5,918万円、千葉県は16.1%高の6,143万円と、いずれも値上がりが続いている。

「TikTok」米国内の事業 ITオラクルなどに移管 米高官

トランプ政権の高官は9月22日、中国系の動画共有アプリ「TikTok」の米国内での事業について、米国に拠点を置くIT大手オラクルなどの新たな企業連合に移管されると明らかにした。事業の評価額は数千億ドル規模とみられ、取締役の過半数を米国人が占める見込み。トランプ大統領が近く取引の承認に向けて、大統領令に署名する見通しだとしている。

韓国 旧統一教会トップ, ハン総裁逮捕 4件の容疑で

韓国の複数メディアは9月23日、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)のトップ、ハン・ハクチャ(韓鶴子)総裁が4件の容疑で逮捕されたと伝えた。特別検察官は、教団の影響力を拡大するためにユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の周辺に近づこうと、教団幹部に指示して大統領の妻に高級ブランドバッグなどを贈ったとみており、今後の捜査の行方に関心が集まっている。
韓国メディアは、今回の嫌疑について、ハン総裁はいずれも関与を否定したと伝えている。

「2国家共存」推進会議 フランスもパレスチナ国家承認

ニューヨークの国連本部で9月22日、イスラエルとパレスチナとの「2国家共存」による和平を推進する会議が開かれ、前日の英国、カナダ、オーストラリア、ポルトガルなどに続いて、フランスのマクロン大統領もパレスチナの国家承認を発表した。国連における今回の会議に合わせ、およそ10カ国がパレスチナを国家承認するとみられている。

スポーツ庁 新長官に河合純一氏 初のパラリンピアン

スポーツ庁の新しい長官にパラリンピック競泳の金メダリストでJPC(日本パラリンピック委員会)委員長を務める河合純一氏が就任することになった。文部科学省が9月19日発表した。2020年から長官を務めている室伏広治氏の後任。
河合純一氏は静岡県出身。中学生の時、病気で完全に視力を失った。パラリンピックの競泳で6大会連続出場し、金メダル5子を含む合わせて21個のメダルを獲得している。
スポーツ庁長官は初代の鈴木大地氏、2代の室伏氏とこれまでオリンピック金メダリストだったが、パラリンピアンが就任するのは初めて。

今年のイグ・ノーベル賞に農研機構の”シマウシ”受賞

ノーベル賞のパロディーとしてユニークな研究に贈られる今年のイグ・ノーベル賞の受賞者が9月19日発表された。受賞したのは日本の農研機構(農業・食品産業技術総合研究機構)の研究員らのグループ。研究テーマは”シマウマ”ならぬ”シマウシ”。
同グループでは、シマウマが体のしま模様によって血を吸うハエからの攻撃を防いでいるとする研究結果に着目。家畜の黒毛の牛にペイントで白黒の模様を描いて、サシバエやアブを防ぐ効果があるかを調べた。
その結果、しま模様を描いた牛は何も描かなかった牛に比べて、足や胴体に付いたハエの数が半分以下に減った。このほか、首振りや足踏みなどハエを追い払う動作も減ったという。
グループでは、この結果を応用することで、牛のストレスの軽減につながるだけでなく、虫刺されによる感染症を防ぐための殺虫剤の使用も減らせるとしている。