大阪大のチームはこのほど、「がん免疫療法」の副作用と関わるたんぱく質を、マウスを使った実験で突き止めたと発表した。論文が科学誌サイエンスに掲載された。同チームは、このたんぱく質の働きを抑えれば、がんを攻撃する免疫細胞によって起きる副作用を軽減できる可能性があるとしている。
免疫細胞には、ウイルスやがんを攻撃して体を病気から守る「キラーT細胞」などと、逆にキラーT細胞などの働きにブレーキをかけて過剰な免疫反応を抑え、結果的にがんを保護することもある「制御性T細胞(Tレグ)」が存在する。免疫療法では、これらの免疫細胞に働きかけ、効果的にがんを攻撃させる複数の薬が開発されているが、全身で炎症が起きるなどの副作用が出やすいことが課題となっている。
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マイコプラズマ肺炎 全国の患者数引き続き過去最多更新
国立感染症研究所のまとめによると、11月17日までの1週間に全国およそ500カ所の医療機関から報告されたマイコプラズマ肺炎の患者数は、1医療機関あたり前の週から0.41人増え2.84人と、これまで最も多かった10月下旬の2.49人を上回り、現在の方法で統計を取り始めてから最も多くなった。
都道府県別にみると、最も多いのが福井県で8.83人、次いで青森県で5人、茨城県の4.92人、京都府の4.71人、北海道の4.59人と続く。大都市部でも愛知県で4.33人、東京都で4.32人、大阪府で3.17人などとなっている。
マイコプラズマ肺炎は子どもに多い細菌性の感染症で、飛沫や接触で広がる。感染すると発熱、前身の倦怠感、頭痛、せきなどの症状が出る。
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名古屋市長選”与野党相乗り”候補敗れ ”既成政党離れ”鮮明
11月24日投開票された名古屋市長選挙で自民、立憲民主、国民民主、公明の与野党が”相乗り”推薦した前参院議員の大塚耕平氏が敗れた。勝ったのは前市長の河村たかし氏のもとで副市長を務め、河村市政の継承を掲げた広沢一郎氏で、大塚氏に13万票以上の大差をつけた。この結果に、勝ち組と信じ大塚氏を推薦・支持した与野党各党は、大きな衝撃を受けている。
大塚氏は参院愛知選挙区で4回連続当選したベテランで、国民民主党の代表代行などを歴任している元幹部だ。衆院選で躍進した国民民主の元幹部でさえ、受け入れ”NO”の判断を下した有権者が多かったのだ。裏金問題をきっかけに、有権者の間で既成政党に対する不信感の強さが、想像以上に強く、広がっていることをうかがわせた。各党は来年夏の参院選などに向け、戦略の見直しを迫られることになりそうだ。